F1オーストラリアGP、3年ぶりの開催に向けてアルバート・パーク・サーキットのレイアウト変更を完了
F1の2022年シーズンの第3戦に予定されているオーストラリアGPは、3年ぶりの開催に向けて舞台となるアルバート・パーク・サーキットにレイアウト変更を施した。
F1オーストラリアGPの舞台であるアルバート・パーク・サーキットのレイアウト変更工事が完了した。
オーストラリアGPは近年ではF1開幕戦恒例の舞台となっていたが、2020年シーズンは開幕直前になって新型コロナウイルスの感染拡大により中止。2021年シーズンもオーストラリアの厳しい入国制限によってF1カレンダーから外れることとなった。
2022年の開催を目指す大会主催団体「オーストラリアGP・コーポレーション(AGPC)」は、この2年のブランクを活用し、オーバーテイクの機会を増やすべくアルバート・パーク・サーキットのレイアウト変更の工事に着手していた。
レイアウトの変更点としては、それまで直角コーナーからのゆるい弧を描くコーナーが続いていたターン9〜10が高速複合セクション化され、エイペックスの通過スピードを向上させるために5つのコーナーのコース幅が広げられている。
2022年シーズンには、オーバーテイク増加を目的とした新規定のF1マシンが導入されることもあり、これまでオーバーテイクが難しいとされてきたオーストラリアGPでのホイール・トゥ・ホイールのバトルがさらに増加することが期待されている。
アルバート・パーク湖をぐるりと囲む公道などで構成されるこのサーキット。常設サーキットとは異なり、バンピーな路面もこのサーキットの特徴ではあったが、今回の改修では1996年のF1初開催以来となる再舗装も行なわれた。
AGRCのアンドリュー・ウェスタコットCEOは、アルバート・パーク・サーキットの新レイアウトについて「1周あたり5秒は速くなる上、新しい規定のマシンでより接近戦が展開されるだろう」と展望を述べた。
Albert Park modifications
Photo by: Australian Grand Prix Corporation
「前のマシンのテールにつくことができ、オーバーテイクや競い合うことも可能になると予想している」と彼は続ける。
「メインとなるのは、(クリケット場の)ロス・グレゴリー・オーバルとロス・グレゴリー通りに近い、湖の南端にあるターン11だ。そこが大きなオーバーテイクのチャンスになると予想している」
「他5つのコーナーのコース幅が広げられ、特にターン6の進入速度は90km/hから150km/hまで引き上げられ、(ターン10〜11までの)レイクサイド通りあたりでは330km/hを超える速度になり、ブレーキングでは4.5Gに達するだろう」
「F1が今シーズンのマシン規定を変えたのは、レースをできるだけエキサイティングなモノにするためだ。我々が25年で初めてコースの再舗装を行なった理由もそこにある」
レイアウト変更がなされたアルバート・パーク・サーキットでの2022年オーストラリアGPはシーズン第3戦として、4月7日(金)から4月10日(日)にかけて行なわれる予定となっている。
Albert Park modifications
Photo by: Australian Grand Prix Corporation
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