ポルトガルで躍進のフェラーリ……サーキット特性が後押ししただけなのか?
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、ポルトガルGPでチームのパフォーマンスが良好だったのは、アルガルヴェのコース特性に合っただけではないということを証明する必要があると語る。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
フェラーリにとって2020年は、史上稀に見る大苦戦のシーズンとなっている。12戦を終えた段階で、表彰台はわずか2回。コンストラクターズランキングでも6番手に沈んでいる。
その状況から抜け出すため、フェラーリはアップデートを3段階に分けて実施。その最終段階が、ポルトガルGPで投入された。
このアップデートの効果があったのか、シャルル・ルクレールはこのグランプリで印象的な活躍を披露。トップ3(メルセデスの2台とレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン)には及ばなかったが、中団グループを引き離し、4位でフィニッシュしたのだ。
その3レース前のトスカーナGPは、フェラーリにとってF1参戦通算1000レース目という記念すべきレースだったが、完走12台中ルクレール8位、セバスチャン・ベッテル10位という成績が精一杯だった。それと比較して考えれば、ポルトガルGPの結果は雲泥の差だ。
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、ポルトガルで前進できたことに励まされつつも、他のサーキットでもアップデートが機能するかどうかを見極めたいと語った。
「マシンはわずかに改善された。しかし、これまでと完全に異なる状況になったわけじゃない」
そうビノット代表は語った。
「中団グループでの戦いが非常に接近している時、0.2秒の差はポジションをキープするのに役立つかもしれない」
「ムジェロでは、決勝レースでのペースは、予選でのパフォーマンスと比べて非常に脆弱だった。ポルトガルGPでは、レースペースが良くなったとは思う。でもそれは、マシンのアップグレードだけではなく、多くの理由があると思う」
「しかしとにかく、次のレースでも、アップデートによって今回見られたようなパフォーマンスをもたらすことができると証明すること、もしくはあのパフォーマンスがポルトガルGPだけのモノだったのかどうかということを証明するのが重要だと思う」
ルクレールはポルトガルGPで4位に入ったことで、ドライバーズランキング5番手に浮上。4番手のダニエル・リカルド(ルノー)との差はわずか5ポイントである。
そのルクレールは、アルガルヴェ・サーキットでの高いパフォーマンスが、サーキットの特性に合っていたからだという可能性があると指摘しつつも、他のサーキットでも同様のパフォーマンスを発揮できることを期待していると語った。
「おそらく、アルガルヴェのサーキット特性のうち、ある程度は僕らのマシンに少し合っていて、それが手助けになったと思う」
そうルクレールは語った。
「いつも、小さな一歩だった。でも、常に正しい方向に向けた小さな一歩だったんだ」
「でも、直近の2レースで僕らが手にした前進を説明できない。それだけじゃないと思うんだ」
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