ガスリー、会心のQ2アタックで今季4度目の予選トップ10。タイヤの温存にも成功
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、タイヤを温存していた関係で予選Q3に進出することは厳しいと考えていたようだ。

F1第6戦スペインGP予選で、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは10番手だった。予選Q3に進出するのはこれで4回目だ。
灼熱のバルセロナで行なわれたスペインGP予選。ガスリーはQ1を7番手で通過すると、Q2では1分16秒800という好タイムをマークして5番手に。Q3ではライバルたちに肉薄したタイムを記録したものの、Q2で自身が記録したタイムは上回れず10番手となった。
路面コンディションなどの違いもあるため単純比較はできないが、仮にガスリーがQ3でQ2と同じタイムを記録していれば、レーシングポイントの2台に次ぐ6番グリッドを獲得していたことになる。
「かなりトリッキーな予選だったので、満足していると言うべきだろうね」
ガスリーは予選を振り返ってそう語った。
「決勝に向けてふたつのプライムタイヤ(ミディアムタイヤ)を温存することにしたから、(予選では)ソフトタイヤ4セットしか使えなかったんだ。Q1で2セット使ったので、Q2の最初のアタックはユーズドのタイヤでスタートした。でも2回目のアタックでは大きくタイムを伸ばすことができて、5番手になった」
またQ2を終えた際にガスリーは、無線で喜びを爆発させていた。Q1からQ3までを4セットのソフトタイヤで戦うのは簡単ではなかったようだ。
「Q2の最後で5番手に入れたのは最高だった。さっきも言ったようにタイヤを温存したから、Q3に行くのは難しいと思っていた。でもラインを超えた時に僕の名前が一気に上に上がったのを見た時は良い気分だった」
「その後のQ3は本当にタイトな戦いで、6番手から10番手までがコンマ1秒差の中にいた。もちろんその中で一番上にいたかったけど、全体的なパッケージとしてのパフォーマンスも良かったから、満足しているよ」
予選Q3に進んだドライバーはQ2で使用したタイヤでスタートしなければならない。そのため10番グリッドから中古のソフトタイヤでスタートするドライバーよりも、11番グリッドから新品のミディアムタイヤ、またはハードタイヤでスタートするドライバーの方が戦略面で有利なことが多いが、ガスリーは今回に関してはそうならないと考えている。
「今回に関しては、それほど(ソフトでスタートすることを)不満には思っていない。他のトラックでのレースと比べて不利にはならないと思うんだ。ここでは1ストップがかなり難しそうだからね」
そうガスリーは語った。彼は決勝に向けて新品のミディアムタイヤを2セット、新品のハードタイヤを1セット残しており、ソフト→ミディアム→ミディアムと繋ぐ2ストップ作戦を採ることも可能だ。さらに彼はこう続ける。
「(1ストップを)やるところもあるだろうけど、僕はややこしいと思っている。だからどうなるだろうね。でも、他のトラックと比べて(2ストップは)それほど不利ではないと思う」
なお、グリッド上位10台の内、新品ミディアムタイヤを2セット残しているのはガスリー、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の3人だ。
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