アストンマーティンの2024年マシンAMR24は、開発継続の”優れた基盤”。ファロウズTD「近年の開発競争は熾烈……それを戦い抜くために」
2024年型マシンAMR24を発表したアストンマーティン。同チームのテクニカルディレクターであるダン・ファロウズは、開発をシーズン中に継続していくための、良い基盤ができたと語った。
アストンマーティンのテクニカルディレクターを務めるダン・ファロウズは、2024年用マシンAMR24について、今後開発を進めていく上での”良いプラットフォーム”が出来上がったと評価した。
アストンマーティンは2024年用のF1マシンAMR24を2月12日に発表した。このマシンは、基本的には昨年型AMR23の進化版であるものの、マシン全体が大きく改善されたモノであるという。
「我々は昨年にクルマをさらに一歩前進させることができた。達成できたことに満足しているよ」
テクニカルディレクターのファロウズはそう語った。
「しかし実際には、これが今シーズンの我々の最初のステップだ。我々は開発を続けてくための優れたプラットフォームを確保したいと考えており、それが我々が集中してきたことだ。なんとかそれを達成することができたと思うので、良かったね」
ファロウズ曰く、AMR24ではマシン全体に大きな変更を加えたという。しかしフロントサスペンションは、トレンドとなりつつあるプルロッドではなく、プッシュロッドを継続採用することを選んだと説明した。
「マシン全体に変更を加えた。多くの部分で、昨年のマシンとは大きく異なる」
そうファロウズはニューマシンAMR24を説明する。
「それでも、基本的には昨年マシンの協力な進化版だ。つまり、AMR23の最終スペックを基に、このクルマを作り上げていったようなモノだ」
「それでもノーズやフロントウイングなどは明らかに異なる。車体の内部にも、多くの変更が加えられている。もちろん、その一部は秘密のままにしておこうと思っているけどね」
「フロントサスペンションは、AMR23のレイアウトに似たモノとなっている。プッシュロッドのままだよ。リヤについては、メルセデスから新しいギヤボックスとサスペンションの供給を受けたから、それは変わっている。つまりリヤには変化があるが、フロントは昨年のモノによく似ているということだ」
ファロウズは、最近のF1ではシーズン中の開発競争が実に熾烈であり、それに対応できるベースとなるマシンを作り上げる必要があったと、改めて強調した。
「我々は冬の間に成し遂げたことに非常に満足しており、昨年のマシンから一歩前進できたと思っている。それが、我々が望んでいたモノだったんだ」
「しかし、オフシーズンは短かったし、我々は昨シーズンのかなり遅い段階から、今年に関連する開発を行なった。だから我々の主な目的は、このマシンがシーズン中に開発を行なうための優れたプラットフォームになることを確実にするということだった」
「近年では、シーズン中の開発競争は実に熾烈だ。我々は新シーズンにも昨年と同じように競争力を手にしたいと考えているが、まさにそれが我々が集中したことだ。マシンを開発し、アップデートを供給し続け、パフォーマンスを維持する……そのための適切で安定した基盤は、しっかりと確保することが重要なんだ」
なお公開されたレンダリングに描かれているマシンは、サイドポンツーンこそ過激な処理になっているものの、それ以外は昨年のAMR23に実によく似ている。この後すぐシェイクダウンが行なわれる予定になっているが、そこで走るマシンが公開されたレンダリングと同じかどうかは分からない……。
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