フェラーリはテストで爪を隠していなかった?「あれが我々の真の実力」とチーム代表

フェラーリはプレシーズンテストでポテンシャルを隠していたという指摘を否定したが、予選ペースよりもレースペースが優れていることを認めた。

Charles Leclerc, Ferrari SF1000

 2020年のF1プレシーズンテストが終了し、各チームは開幕へ向けた準備を着々と進めているが、フェラーリはテストの結果が思わしくなかったということを公言しており、メルセデスやレッドブルに遅れを取った状態で開幕を迎えるだろうと考えている。

 しかしながら、ライバルチームはそのコメントを信じておらず、フェラーリは何かを隠しているのではないかと推測している。フェラーリは今回のテストで、力強いレースペースを見せていた場面があったからだ。

 また、フェラーリは昨年まで武器としていた直線スピードが明らかに低下しているため、何らかの方法でパワーを抑えているのではないかという指摘もある。それに対し、フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは次のように答えた。

「我々は何も隠していない。あれが我々の真のパフォーマンスだ」

「それがドラッグ(空気抵抗)によるものなのか、パワー不足によるものなのかは意見が分かれるが、少なくとも我々はライベルと比べて直線スピードが落ちている。個人的にはドラッグと、信頼性プログラムによる影響だと考えている」

 ビノット曰く、フェラーリのニューマシン『SF1000』は全体的なパフォーマンスが不足しており、その改善にチームが焦点を当てているという。

「我々は依然としてマシンのバランスや、パフォーマンスを最適化するためのセットアップを見つけるために取り組んでいる」とビノットは語った。

「しかし一般的に言えば、パワー、ドラッグ、ダウンフォースといったパフォーマンスの基礎となる部分を改善する必要がある。それについて疑いの余地はない」

「冬のテストを振り返ってみると、我々は他チームと比較して(特にレースペースで)より良い結果が得られたと思う。ただそれはベストな結果が得られたという意味ではなく、予選ペースよりはレースペースの方が良かったというだけだ」

「我々はレースシミュレーションと比較して、予選シミュレーションで苦しんでいる。これは再び分析と評価をして、対処をしていく必要があるものだ」

 

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