フェラーリ復活はいつか? ルクレール「僕は待つ準備ができている」
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットが、跳ね馬の復活には長い年月がかかる可能性があると警告する中、同チームのシャルル・ルクレールは、辛抱強く待つ準備ができていると語る。

2020年のフェラーリは、そのパフォーマンスの低さに大いに苦しんでいる。その最大の弱点はパワーユニットの出力の低さにあると言われていて、先日行なわれたF1ベルギーGPの決勝レースでは、ライバルチームにいとも簡単にオーバーテイクを許してしまうシーンも多々見られた。
そんな苦境にも関わらず、シャルル・ルクレールは2度の表彰台を獲得。一矢報いた。しかし、コンストラクターズランキングは5番手。このままの順位でシーズンを終えれば、1981年以降最低の成績ということになる。
チーム代表のマッティア・ビノットは最近、F1チームが勝利を狙える位置から脱落した場合、元のポジションに戻るまでには数年かかると語った。
イタリアGPの走行スタートを前に会見に出席した、フェラーリのドライバーであるシャルル・ルクレールに、チームが戦闘力を取り戻すまでにどれほどの時間待つことができるかと尋ねると、ルクレールは次のように語った。
「僕には、本当に選択肢がないんだ」
そうルクレールは語った。
「確かにある程度の忍耐が必要だ。そして、僕は待つ準備ができている」
「でもこのプロセスをできる限り短くして、僕らに相応しい場所に早く戻せるようにすることも、僕の仕事なんだ」
「それは簡単なことではない。時間はかかるだろうが、それに備えることができる。そして僕の仕事は、あらゆる場面で最善を尽くすことだ」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年シーズンのF1では、2020年のマシンを引き続き使うことが義務付けられている。つまりフェラーリは、戦闘力に苦しむSF1000を使い続けなければならず、普通に考えれば現在の厳しい状況は来シーズンまで続くことになるはずだ。
フェラーリをどう導いていくのが最善の策か……それを尋ねられたルクレールは、現在悩まされている問題と2022年のニューマシンの活用に、そのリソースを振り分ける必要があると語る。
「現時点ではたしかに、どちらのことも頭の中にある。でも今のところ最も重要なのは、なぜ僕らが今年、ここまで苦労しているのかということを解明することだ」
フェラーリの将来をどう考えているのかと尋ねられたルクレールは、次のように語った。
「それを解明することは、未来へ向けた手助けになるはずだ」
「だから僕は、チームの全員が問題を見つけようとしているように、できる限り懸命に努力するつもりにしている。そして今後長年にわたる基礎を築こうとしている」
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