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ウイリアムズ、サンパウロGPのFP2で異例のサージェント起用。来季に向けて、ライセンスポイント上積み狙う

ウイリアムズは、サンパウロGPのフリー走行2回目にアレクサンダー・アルボンに代わってローガン・サージェントを起用すると発表した。

Logan Sargeant, Williams FW44

写真:: Carl Bingham / Motorsport Images

 ウイリアムズは、サンパウロGPのフリー走行2回目にローガン・サージェントを起用すると発表した。FP2でのルーキー起用は、異例の対応といえる。

 ウイリアムズは育成ドライバーのサージェントが来季スーパーライセンスを取得できた場合、F1でドライバーとして起用すると明言している。

 サージェントはFIA F2最終ラウンドのアブダビを前に、ランキング3番手につけている。ランキング5位以上を獲得すれば、文句なしでスーパーライセンスを獲得できるが、ランキング7番手のドライバーまで12ポイント差と僅差のため、ウイリアムズは”もしも”に備えているようだ。

 ウイリアムズはフリー走行でペナルティなく100km以上走行したドライバーにはスーパーライセンスポイント1点が与えられるというルールを活用。ポイントを上積みすることで、サージェントがF2をランキング6位で終えてもスーパーライセンスを獲得できるよう、状況を整えようとしているのだ。

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 当初、サージェントはアメリカGP、メキシコシティGP、アブダビGPのFP1を走って3ポイントを稼ぐ予定だったものの、メキシコシティGPのFP1では赤旗の影響で22周(97.262km)とわずかに100kmに足りず。追加ポイントを獲得できなかった。

 サンパウロGPはスプリントレースが行なわれるフォーマットのため、FP1でルーキードライバーの起用は現実的ではなかった。そのため、ウイリアムズは土曜午前のFP2で、アレクサンダー・アルボンに代わってサージェントを走らせることにしたようだ。

 スプリント週末のFP2は予選後の実施となり、マシンがパルクフェルメ状態にある。ここで大きなダメージを負ってしまうと、スプリントレースを最後尾からスタートすることになってしまう可能性もある。

 ウイリアムズのビークル・パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、サージェントを称賛し、次のように述べた。

「ローガン・サージェントは、FW44でFPセッションの走行を続けており、今週末はFP2でアレックスのマシンをドライブする予定だ」

「スプリントイベントとしては珍しいことで、アレックスのマシンはFP2の間パルクフェルメに入っているため、通常よりも難しい」

「しかし、ローガンが得られる経験は非常に貴重であり、彼に再びチャンスを与えることは彼の将来に対する良い投資となる」

 サージェントは、「サンパウロのFP2でFW44に戻るのが楽しみだよ」と語った。

「オースティンとメキシコシティで得た経験を基に、チームと一緒に進歩し続けるのが待ちきれないよ。インテルラゴスのような象徴的なコースで、ドライブする機会を与えられたことは素晴らしい気分だ」

「再びステアリングを握る機会を与えてくれたウイリアムズのみんなに、改めて心から感謝したい」

 
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