F1 オーストリアGP

アントネッリ、クラッシュ遭遇でアタック中断し4番手。イエローフラッグ本数の誤認が痛手に「ダブルイエローを見たと思った」

アンドレア・キミ・アントネッリはオーストリアGPの予選でマックス・フェルスタッペンのクラッシュに遭遇した際、複数の要因によってダブルイエローが出たと誤認してしまった。

Stuart Codling

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公開日時: 2026/06/28 3:53

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 F1オーストリアGPの予選で、ポイントリーダーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はQ3最終アタック中にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のクラッシュ現場に遭遇したことでアタックを中断。4番手に終わった。

 フェルスタッペンは同じくラストアタックの最中、最終コーナーのひとつ手前である高速のターン9でスピン。そのままランオフエリアを滑っていきアウト側のバリアに激突した。

 ちょうどその時、アントネッリもアタック中でタイム更新を狙っていた。しかし、事故現場で振られていたイエローフラッグを、ダブルイエローフラッグだと誤認してしまった。

 ルールブック上、イエローフラッグが1本振られている場合と2本振られている場合では明確な違いがある。シングルイエローの場合でもドライバーは当該区間で明確に減速する必要があるが、より危険な状態であることを示すダブルイエローが出ている区間は、いつでも停止できるようなスピードまで減速する必要がある。したがって、ダブルイエロー区間で記録されたラップタイムは無効となる。

 予選後、アントネッリは次のように語った。

「ダブルイエローを見たと思ったので、おそらく僕のミスだった」

「ラップを中止して、それで終わり。だから僕の遂行ミスだ」

「(エンジニアのピーター・ボニントンから)『イエロー、イエロー』と言われた。でも僕はマーシャルを見ていて、おそらく見間違えたんだ。1本ではなく2本の旗が振られているように見えて、ラップを中止した」

「しかも太陽が真正面にあって見えづらかった。(ステアリング上の)パネルが黄色になったんだけど、それだけでは1本か2本かは分からない。それでマーシャルポストを見たんだけどよく見えなくて、ダブルイエローだと思い込んでしまった」

 この誤認が痛手となり、アントネッリは予選4番手に終わった。1回目のアタックを終えた時点ではトップだったが、チームメイトのジョージ・ラッセル、そしてフェラーリの2台に上回られてしまった。

 アントネッリの1回目のアタックと2回目(最後)のアタックを比較すると、タイム更新は十分に可能だったと言える。特に1回目のアタックはセクター1が16.564秒、セクター2が29.852秒と伸び悩んでいたが、2回目ではそれぞれ16.477秒、29.666秒に更新していた。アタック中断がなければ、自己ベストタイムが出ていた可能性が高い。

 ただアントネッリのチームメイトであるラッセルが、フェルスタッペンのクラッシュした区間を通過しながらポールポジションタイムを記録したことは議論を呼んだ。ラッセルはイエロー区間でアクセルを緩めながらもアタックを続行し、その結果タイムを更新したのだ。このラップが有効と認められたのは、ミニセクターのタイムデータから、黄旗区間でしっかり減速をしていたことが確認できたからである。

 2026年のF1スポーティングレギュレーションB1.8.4条には次のように定められている。

「振動する黄旗区間を通過するドライバーは速度を落とし、進路変更に備えなければならない。スチュワードがこれを遵守したと判断するためには、そのドライバーが当該区間で通常より早くブレーキをかける、または明らかに減速したことが確認できなければならない」

 F1 TVの映像を確認すると、フェルスタッペンのマシンがグラベルに飛び込んだ直後、マーシャルポストではイエローフラッグが1本振られ始めたことが確認できる。その後シングルイエローからダブルイエローへと変更されるが、それはラッセルが通過してから15秒後のことだった。なお、この判断はマーシャル自身ではなく、レースコントロールによって行なわれる。

 アントネッリは、自身がポールを逃したこと自体は受け入れつつも、「あの状況ならもっと早くダブルイエローが出されるべきだった」と疑問を呈した。

「彼(ラッセル)との差はコンマ1秒だったから、フロントロウには並べただろう。でもポールには届かなかったと思う」

「高速コーナーでマシンがウォールに当たっていたんだから、こういう状況では、なぜすぐにダブルイエローにならなかったのか分からない。あそこは本当に高速コーナーで、もし同じタイミングで誰かがコースオフしたら、とても危険な事故になりかねない」

「だから少し混乱したけど、もう仕方がない」

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