メルセデス代表、フレキシブルウイング取締りの中途半端さに不満「だったら我々も柔らかいものにする」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、新基準のリヤウイング耐荷重テストが“中途半端”であるとして、F1アゼルバイジャンGPで抗議行動が起こった場合は厄介なことになると語った。

メルセデス代表、フレキシブルウイング取締りの中途半端さに不満「だったら我々も柔らかいものにする」

 先日行なわれたF1第4戦スペインGPでは、FIAが定める耐荷重テストをクリアしながらも、高速走行時には傾いて空気抵抗が減るようなリヤウイング、いわゆる“フレキシブルウイング”を採用しているチームがあるとの指摘がなされていた。

Read Also:

 これを受けてFIAは第7戦フランスGPから新基準の耐荷重テストを導入し、疑惑のウイングを厳しく取り締まることに決定したが、これはつまり、今週末行なわれている第5戦モナコGPや第6戦アゼルバイジャンGPでフレキシブルウイングを使い続けられるということになるため、そのことについて懸念が高まっている。

 モナコではストレートが短いため、空気抵抗を減らせるウイングのもたらすメリットは極めて少ないだろうが、アゼルバイジャンGPが行なわれるバクー市街地は直線区間の割合が高いため、フレキシブルウイングは大きなメリットになる可能性がある。

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、新基準の耐荷重テストの導入がなぜここまで遅れるのかが理解できないとして、アゼルバイジャンGPで抗議が行なわれた場合は厄介なことになるだろうと語った。

「何らかの理由で導入が遅れると、法的に空白の期間ができ、抗議をしても保留されることになるだろう」とウルフは言う。

「我々だけでなく、他のチームも影響を受けるだろうし、抗議がICA(国際控訴裁判所)までもつれる可能性もある」

「これは厄介な事態であり、判決が出るまでに何週間もかかる可能性がある。カレンダーで最も影響が出るであろうレース(アゼルバイジャンGP)まで4週間もあったのだから、こういう状況に陥らせるべきではなかった」

 ウルフ代表も、新基準の耐荷重テストに抵触する可能性のあるチームが調整を行なうため、ある程度の猶予期間が必要なことには理解を示している。ただし、バクー以降まで遅らせる意味はなかったと考えている。

「1週間後、または2週間後にレースがあるという場合は、調整するための期間が短すぎるのは確かだ。しかしバクーまでは4週間もあった」

「おそらくフレキシブルウイングが最も効果的なサーキットでのレースに向けて、4週間以内にリヤウイングを強化できないというのは理解しかねる」

「技術指令ではいくつかのリヤウイングの動きが過剰と判断されたが、それが曖昧なままになってしまう」

「だから、そういったウイングを使っているチームは抗議を受ける可能性があるが、それはICAにまで持ち込まれるだろう。こんな面倒な状況は誰も望んでいない」

 ウルフはまた、新基準の検査でもリヤウイングに一定の可動が認められていることにも疑問を呈しており、このままではメルセデスのウイングもより柔軟なものにする必要が出てくるかもしれないと語った。

「我々もウイングを微調整する必要が出てくるだろう」とウルフ。

「もっとソフトなものにしないといけない。我々の今のウイングは『不動を維持しなければならない』という(テクニカルレギュレーションの)3.8条に準拠し、非常に硬いものになっている」

「今回導入された新しい検査は中途半端なものであり、我々にチャンスを与えている。だから将来的にはもっと柔らかくてたわむものになるだろう」

 

Read Also:

シェア
コメント
ピエール・ガスリー、F1モナコ初日FPで好調な発進「でも、午後はドライブするのが大変だった」
前の記事

ピエール・ガスリー、F1モナコ初日FPで好調な発進「でも、午後はドライブするのが大変だった」

次の記事

ノリス、フェラーリの躍進を”予言”?「モナコで”勝つチャンス”がある」と元同僚サインツにメール

ノリス、フェラーリの躍進を”予言”?「モナコで”勝つチャンス”がある」と元同僚サインツにメール
コメントを読み込む