【インタビュー】運命に引き寄せられ、レースの世界にやってきた日向坂46・富田鈴花。スタートの瞬間、目には涙が
今季からスーパーフォーミュラの番組『GO ON! NEXT〜サーキットで会いましょう〜』のメインMCを務める日向坂46の富田鈴花。サーキット初取材となった富士スピードウェイで、彼女は何を感じたのか?
写真:: Seed&Flower合同会社
2022年のスーパーフォーミュラも、先日富士スピードウェイでの第6戦が終了し、残すところ2大会4レース。その富士大会には、7月からスタートしたスーパーフォーミュラの新番組『GO ON! NEXT〜サーキットで会いましょう〜』のMCである日向坂46の富田鈴花が取材のため来場していた。今回、motorsport.comはそんな彼女に話を聞いた。
これまでにも各所で語られているように、富田の『鈴花(すずか)』という名前は、F1日本グランプリを開催していることでも知られる鈴鹿サーキットが由来のひとつとなっている。このことが、彼女が番組MCに起用されるきっかけになったと言っても過言ではない。
「私の母がアイルトン・セナ選手が好きで、私が生まれる前には父と一緒に鈴鹿サーキットにも足を運んでいたそうです」と彼女は話す。
アイルトン・セナ
Photo by: Rainer W. Schlegelmilch / Motorsport Images
「私は3人兄弟なのですが、女の子が生まれたら鈴鹿サーキットにちなんで『鈴花』という名前にしようと思っていたらしいです。そして3人目で女の子が生まれて、その名前をつけることができたんです。ちなみにこの名前は鈴鹿サーキットにちなんでいるのもそうですし、『すずの花』という、父が考えてくれた由来も入っています」
モータースポーツ好きの母の思いが込められた名前を授けられた富田。その名前が引き寄せた縁でスーパーフォーミュラの番組MCが決まってからは、母とモータースポーツについてコミュニケーションをとる機会が増えたという。
「家にはセナ選手の大きな写真が飾ってありましたが、私はずっと『これは何なんだろう?』というくらいの認識でした」
「でもこの番組のお話をいただいてから、母とF1やスーパーフォーミュラの話をするようになりました。母が昔買ったF1の本を部屋の奥底から引っ張り出して見せてくれて……そこにはミハエル・シューマッハー選手やナイジェル・マンセル選手、現役時代の近藤(真彦)監督も載っていました」
「こうやって世代を越えて母と楽しめる趣味ができたことが、とても嬉しく思います」
そして今回、富田は初めて生でレースを観戦することになった。今大会は2日間で22,100人の観客が詰めかけたが、彼女は「すごく熱狂的なファンの方がたくさんいらっしゃって、小さい子から年配の方まで、幅広い世代に愛されているスポーツなんだなと感じることができました」と話した。
そして迎えたスタートの瞬間。爆音を奏でるマシンが、一斉に猛スピードで駆け抜けていく、レースの中でも最も盛り上がり、迫力のある瞬間だ。彼女はそこで、色々な思いが去来して感極まってしまったという。
スタートと共に各車が1コーナーになだれ込んでいく
Photo by: Masahide Kamio
「日向坂46に入っていなければ、スーパーフォーミュラには出会っていなかったんじゃないかと思います。色んなものが巡り巡って、ここにたどり着いたのかなと思います」
「私も今日、スタートの瞬間に感動し過ぎて……目に涙を溜めてしまうくらいでした。前世で何かあったのかなと思うくらい、色々感じるものがありました」
彼女は今回のレースを通して、母親が名前の由来にするほど熱狂したモータースポーツの魅力を、肌で感じた様子。聞き手である筆者も、モータースポーツには見る者を感動させる力があるということを改めて思い知り、少し胸が熱くなった。
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