シューマッハー、F1デビューの来季は「“広い心”を持って目標を理解することが大事」
ミック・シューマッハーは、ハースからF1デビューを果たす2021年シーズンに向けて“広い心”を持ち、適切な目標を設定することが重要だと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2021年からハースでF1デビューを果たすことが決まっているミック・シューマッハーは、2020年のF1最終戦アブダビGPのフリー走行1回目にハースから出走した。彼にとってはこれがF1公式セッションデビューとなった。
シューマッハーはセッション前半はハードタイヤ、後半はソフトタイヤで周回を重ね、計23周を走行。1分41秒235というベストタイムを記録した。これはトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から3.857秒遅れの18番手タイムであったが、同じくハースから出走したピエトロ・フィッティパルディのタイムは上回った。
「全てがうまくいったと思っている。セッションの進み具合には満足しているし、大きな問題も起きなかったから、とても満足だ」
セッションを振り返り、シューマッハーはそう語った。
「僕は他の人たちのようなF1マシンでの経験がないけど、率直に感じたことを言うのが好きなんだ。とはいえ良いフィードバックをして、気付いたことをメモしておくのは常に良いことだと思うし、そういう点でもうまくいったと思う。本当に楽しかったし、またF1に乗れるなんて最高だよ」
2021年シーズンは開幕前のプレシーズンテストがわずか3日間しかなく、各チーム1台のマシンしか走らせられないことを考えると、ひとりあたり1日半しか走行機会が与えられていないということになる。そういった点からも、アブダビGPのFP1、そしてその後に行なわれる若手ドライバーテストで現行マシンをドライブできることは、シューマッハーにとって良い準備期間になると言える。このことについて彼はどう考えているのか?
「もちろん、どんな形の走行でも来年に向けた良い準備になる」とシューマッハーは語る。
「今日のFP1は最初の感触を得るには最高の機会だったし、その後のヤングドライバーテストではロングランなどに取り組むことになるだろう。それは明らかに重要なことだ。あとはチームにもっと馴染んでいくことと、マシンに慣れることが必要だ」
今季のFIA F2では強豪プレマに在籍し、コンスタントに上位に食い込む走りでチャンピオンに輝いたシューマッハー。しかし来季ドライブするハースのマシンはF1のグリッド上でも戦闘力が高いとは言えず、現在コンストラクターズランキングでは9番手。来季は2020年のマシンをそのまま引き継ぐため大幅な戦力アップは見込めない状況であり、シューマッハーは中団〜下位グループで凌ぎを削ることになるだろうが、それについてはどのようなメンタルで臨むつもりなのだろうか?
「基本的には自分たちの目標を理解すること、自分たちが可能だと思われることに応じて目標を設定することが大事だと思っている」
そうシューマッハーは話した。
「もちろんその目標を達成できればハッピーだし、目標以上のことが達成できればもっとハッピーだ。逆に期待値を下回る成績になったらもっと頑張らないといけないことが分かる。つまり来年は期待値を管理して、あらゆる点で広い心を持つことが大事だと思うんだ」
「僕たちの目標はQ2だ。それは簡単ではないかもしれないけど、達成できればそれは勝利のようなものだ。自分たち自身をよく観察するだけでなく、僕たちが常に戦い続けてベストを尽くしているということを周りに示していくんだ」
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