マイアミは散々な週末となったアウディ。自社PUの1年目、課題は多く「色々な問題が起きたが、同じものはひとつとしてない」
アウディはマイアミで数多くの信頼性トラブルに見舞われ、同社初のパワーユニットの改善に向けて、まだ多くの課題が残っていることが浮き彫りとなった。
開幕戦でいきなりポイントを獲得して好調なスタートを切るも、以降3戦連続でノーポイントに終わっているアウディ。第4戦のマイアミGPでは、多くの技術的トラブルに見舞われた。
アウディはマイアミでまずまずの速さを見せ、ガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグはスプリント予選でそれぞれ11番手と12番手に入った。しかしヒュルケンベルグは車両火災に見舞われてスプリントを走ることすらできず、ボルトレトは11位でフィニッシュしたものの、吸気圧の異常上昇により失格となった。
その後、両ドライバーは予選に向けてギヤボックスを交換。ヒュルケンベルグはパワーユニットを交換した。そのヒュルケンベルグは予選11番手(他車の失格で決勝10番グリッド)につけた一方、ボルトレトはブレーキトラブルにより最下位に終わった。
そして決勝レースでは、ヒュルケンベルグはスタート直後のターン1でカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)と接触した後、詳細不明の“技術的問題”によりわずか7周でリタイア。ボルトレトは後方から追い上げを見せて12位で完走したが、入賞には届かなかった。
ザウバーを買収する形で、新レギュレーションの2026年シーズンに参戦をスタートさせたアウディは、スイスのザウバーの体制を引き継いでいるとはいえ、パワーユニットはアウディ自ら開発・製造を行なっている。今回の苦戦は、新参のF1パワーユニットメーカーとしての課題を浮き彫りにしたと言える。
ボルトレトはマイアミでチームに起きた数々のトラブルについて、「似たような問題はひとつとしてなかったと思う」と語る。
「今週末は正直、色々なことが起きた。でも同じものはひとつとしてない。僕たちの最初のレースウィークでは問題がゼロだったのに、その次の週末は3つ出た。そしてまた次はゼロになって……新しいレギュレーションに全員が慣れるまでは、こういうことが起きるものだ」
「こういうことは起こり得る。僕たちは新しいエンジンメーカーなんだ。そしてマシンは2台しかない。同じパワーユニットで8台が走っているようなところもある中でだ」
「それだけの台数があれば、どれだけの学びがあるか想像できるはずだ。僕らは自分とニコだけで、レースではどちらかが完走できないこともある。だから辛抱が必要だし、問題が解決すれば良くなると信じている」
アウディのレーシングディレクターを務めるアラン・マクニッシュは、スプリントを前にヒュルケンベルグを襲った火災について、チームが対処済みと誤認していたオイル漏れによるものだと説明した。アウディはオーストラリアと中国でも、原因不明のトラブルによりレースを走れない事態に陥っており、これで3度目であった。
そしてヒュルケンベルグが決勝で見舞われたトラブルについては、ドライブトレインのオーバーヒートが原因であり、これまでの問題とは無関係の可能性が高いという。
この状況を懸念しているかと問われたマクニッシュは、「全く懸念していない」と語る。
「ただし、もちろん望ましい状況ではない。まず必要なのは信頼性だ。それがあって初めて他の分野の開発にも着手できる」
「スタートする時点で2台のマシンがいないということはフラストレーションが溜まる。これだけは間違いない。特にパフォーマンス自体はあっただけにね。そこ(信頼性)は間違いなく最優先で改善すべき点であり、そこに取り組まないといけない」
現時点でアウディは走行距離の面では最下位であり、今季ここまでのレースで走行可能な524周のうち、331周しか走れていない。ただマクニッシュは、ポイントリーダーにつけるメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリもスタートでの失速に未だ苦しめられているように、問題に直面しているのはアウディだけではないと強調した。
「もちろん、こういったトラブルは避けたいものだ。しかし多くのパワーユニットメーカーが何らかの問題を抱えている。我々だけではない」
「我々は他より多くのことを学んでいる段階だ。彼ら(ライバル)はすでにシステムの中で75%を理解しているが、我々はまだそこに至っていない」
「問題の整理は確かに必要だが、昨日のガビ(ボルトレト)の一件(失格)は、パフォーマンスにプラスに働かなかったことも間違いない。ただペナルティは科されるか科されないかのどちらかで、それがルールだ」
「とはいえそこは改善しなければならない点でもあるし、我々が明確に重点を置いている部分だ。同時に、新しい体制にとっては重要な学びの機会でもある」
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