ハミルトン優勝のカギはボッタス? メルセデス、「タイヤがどう機能しているかを見ることができた」
メルセデスは、F1ロシアGPでのルイス・ハミルトンの優勝に大きく影響したピットインの決断は、先にインターミディエイトタイヤに交換していたバルテリ・ボッタスの存在が大きかったと語った。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
F1第15戦ロシアGPで、終盤の雨を乗り越え優勝したルイス・ハミルトン。メルセデスは、ギャンブル的に先にタイヤを交換していたバルテリ・ボッタスの存在があったからこそ、ハミルトンのタイヤ交換を決断できたと明かした。
レース終盤、ハミルトンはマクラーレンのランド・ノリスを抜けず、2番手を走行。そのまま2位でレースを終えるかと思われた。
雨が強まる中、ノリスはスリックタイヤで走行を継続。メルセデスはハミルトンを説得し、インターミディエイトタイヤに交換した。結果的にハミルトンとメルセデスの選択が功を奏し、ハミルトンが優勝、ノリスは7位でフィニッシュした。
チームのトラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、なぜメルセデスが正しい決断をできたのかについて、先にボッタスがインターミディエイトタイヤを履いていたからだと語った。
「天気予報をどう解釈するかがカギだった」
そうショブリンは説明した。
「ご存知のように、すべてのチームが同じレインレーダーを持っていて、雨が降ってくるのが見えていたし、雨が弱まっていく予定だということも分かっていた」
「我々が目の当たりにしたのは、雨がさらにひどくなっているところだった。我々が反応したのは、まさにその時だった」
「ある意味では、バルテリがポイント圏外にいて失うものが何もなかったことが、我々の判断を助けた」
「そして彼のクルマでタイヤがどう機能しているのかを見て、すぐにルイスにも同じことをした。レースをリードしていないからこそ、そういった決断を下すことが出来るのだと思う」
14番手を走行していたボッタスは、46周を終えたところでピットイン。大きく順位を上げて5位でレースを終えた。ハミルトンは49周を終えたところでピットに入っている。
メルセデスは、ハミルトンにピットインを指示したが、彼はスリックタイヤでの走行がベストだと確信し、その要請を無視。しかしチームは天候に関して重要な情報を加えた上、タイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がピットに入ったことを説明したことで、ハミルトンを説得することができた。
「我々がハミルトンに伝えようとしていたキーポイントは、マックスがピットストップしたことだった」とショブリンは言う。
「マックスがストップしたことで、彼はたとえそれがランドの勝利への道を開くことになっても、我々の指示に従う気になったのだ」
「そして我々が伝えなければならなかったもうひとつのことは、我々は雨がもっと強くなると考えていたことだ。だから早くピットに飛び込んだほうが良かった」
「このように、ドライバーに適切な情報を伝えることが重要だが、我々は自分たちのやりたいことを明確にしていた。彼ら(ドライバー)はレーダーなどの設備は持っていないので、なぜ我々がそのような判断をしようとしているのかを理解してもらう必要があるんだ」
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