ドゥーハンのシートは、2025年最終戦まで保証されているわけではない? それを狙う平川とコラピント……そしてブリアトーレの判断
ジャック・ドゥーハンは、2025年シーズンのアルピーヌF1のレギュラーシートを手にした。しかしシーズン閉幕までシートを保証されているというわけではなさそうだ。
Jack Doohan, Reserve Driver, Alpine F1 Team
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2025年シーズンにアルピーヌのドライバーとしてF1フル参戦デビューを果たすジャック・ドゥーハン。しかし、シーズンを通じてシートを保証されているわけではないという噂が絶えず、チームのエクゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレもこれを否定しない。
ドゥーハンは昨年のアブダビGPでF1デビュー。2025年からはピエール・ガスリーと組み、F1フル参戦デビューを果たすことになった。しかしパドックでは、ドゥーハンが最終戦アブダビGPまでマシンに乗っているかどうかについて、疑問視する声が大きい。
ドゥーハンが2025年シーズン序盤のみでアルピーヌのシートを失うことになるのではないかという憶測は、以前から存在していた。
この噂は最近になって加速。アルピーヌは平川亮とフランコ・コラピントをリザーブドライバーとして起用することを発表したのだ。
噂では、昨年ウイリアムズからデビューしたコラピントが、ドゥーハンが好結果を残せなかった場合の代役最有力候補と言われる。ただ平川も次のように語っている。
「一番のキーになったのは、モリゾウさん(トヨタ自動車の豊田章男会長)が、僕がレギュラードライバーとして乗らなければならないと考えて下さったことです」
「そこに向けて、加地さん(トヨタの加地雅哉TGRグローバルモータースポーツディレクター)にも色々と探してもらった結果、アルピーヌが一番それに近いということで、今年はアルピーヌのリザーブドライバーになりました」
つまり平川は、アルピーヌならばシーズン途中にF1デビューできる可能性があることを示唆したわけだ。これも、ドゥーハンの将来が安泰ではないということを裏付けている。
ブリアトーレとしては、このような噂をシャットダウンすることは十分可能だったはずだ。それに関するコメントを求められた際、きっぱりと否定すればいいいだけだからだ。しかしブリアトーレは、その噂を封じようとはしていないように見える。
ドゥーハンとガスリーが、2025年開幕戦に出走するのは確実か? そう尋ねられたブリアトーレは、次のように語ったのだ。
「唯一確実なのは、人はいつか死ぬということだけだよ」
「とはいえ、今年はピエールとジャックと共にスタートするだろう。それは保証できる」
「その後のことは、シーズン中に全て分かるはずだ。良い結果を残すためには、レーシングチームを正しい状態にしなければいけない」
「ドライバーは、その背後にいる約1000人の作業を完結されなければいけない立場だ。ファクトリー全員のために、ふたりのドライバーが働いている。進歩していないドライバー、結果を残せないドライバーがいれば、私はそのドライバーを交代させるよ」
ブリアトーレはそう語った……つまりドゥーハンに対する噂をかき消すのではなく、可能性としてはあるとも語っているようにも聞こえる。
ブリアトーレのこの発言は、平川やコラピントとの契約が発表される前に行なわれたものだ。その結果、ドゥーハンへのプレッシャーは、減るどころかむしろ増しているようにも思われる。
ドゥーハンは前述の通り、2024年最終戦のアブダビGPでF1デビューを果たした。しかしレース中はほとんど目立たず、15位という結果に終わった。このデビュー戦は、ドゥーハンが自らの力を示す上でほとんど意味をなさなかったのは間違いなく、むしろその評価を落としてしまった可能性もある。
ブリアトーレはこの状況をどう判断するのか? そしてドゥーハンはその評価を覆すことができるのか? 戦いは開幕前、いやテストが始まる前から始まっている。
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