F1 モナコGP

もうやりたい放題! メルセデスらがリヤウイング中央部を“魔改造”……アクティブエアロ不使用のモナコで作動装置の代わりに大量の空力パーツ

アクティブエアロが使えないF1モナコGPで、各チームがリヤウイングのアクチュエータに独創的な変更を施す中、メルセデスやレッドブルらトップチームは特に大胆な形でウイングレットを装着している。

Jake Boxall-Legge

Jake Boxall-Legge

公開日時: 2026/06/05 1:43

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Mercedes rear wing detail

Mercedes rear wing detail

写真:: Circuitpics.de

 まもなく開幕するF1モナコGPは、各チームがリヤウイングに独創的なエアロパーツを備えてきたことで早くも話題を集めている。

 その要因となったのが、モナコでのアクティブエアロ禁止。今季のF1では通常、ストレート走行時は前後ウイングのフラップを寝かせて走行することができるが、モナコにおいては安全上の懸念があるため使用ができないことになった。

 これに伴い、今週末はウイングのフラップを動かすアクチュエータ(作動装置)が不要となり、各チームは当該箇所を小型ウイングの集合体に変貌させるなど、それぞれの解釈で様々なアプローチをとっている。

 F1マシンのあらゆるボディワークは、FIAの技術規則で定められた範囲内に収められなければならない。リヤウイングの中央上部にはもともと、アクティブエアロ(かつてはDRS)を作動させるアクチュエータハウジングを収めるための小さな長方形のスペースが設けられている。アクティブエアロを使用しない今週末は、このスペースをモナコにおいて最も重要なダウンフォース確保のために最大限活用しているというわけだ。

 エアロパーツの導入においては通常、空力効率が重視される。大きなダウンフォースを生むことができても、その分ドラッグ(空気抵抗)が増えてしまっては実用的とは言えない。最もパフォーマンスを発揮するマシンは、ダウンフォースとドラッグのバランスが最も優れたマシンと言い換えることもできる。

 ただしモナコは他のサーキットよりも速度域が低く、ストレートも短い特殊なコース。ドラッグの大きさがあまり不利に繋がらず、空力効率の重要性は軽減される。そのため、各チームは最大ダウンフォース仕様のウイングを持ち込み、さらには前述の箇所にウイングレットを追加することで、ダウンフォースを高めようとしている。

 ウイングレットはアップウォッシュと呼ばれる上向きの気流を生み出し、リヤウイングの働きを強化する。ディフューザーと連動することで、車体下部の空気をより高速で引き出すことができ、その結果としてダウンフォースが増大するのだ。規則で設けられたアクチュエータハウジング用のスペースはリヤウイングの上方まで垂直に伸びているため、そこにウイングレットを構えることで上記の効果を狙うことができる。

 中でもメルセデスの大胆な設計は目を惹くものであり、まるで植物のつるについた葉のように、複数の空力パーツが複雑につながっている。まずメインプレーンに取り付けられた支柱の上には、3枚構造のウイングレットがあり、その上には1枚のウイングレット、後方には2枚構造のウイングレット郡がふたつ設けられている。それぞれの最上段にはガーニーフラップがあり、ダウンフォースをさらに高めている。

Red Bull Racing rear wing detail

Red Bull Racing rear wing detail

Photo by: Circuitpics.de

 一方でレッドブルは、他のチームでも見られたように、カーボンでできた標準のアクチュエータハウジングを改造するようなアプローチをとっている。前後に翼端版付きのウイングレットを装着しており、SNSではその見た目が犬のようだという声も。

McLaren rear wing detail

McLaren rear wing detail

Photo by: Circuitpics.de

 マクラーレンは、メインプレーンに垂直に立てた支柱に、大きさの異なる3枚のウイングレットを串刺しにしているような構造。さらにフラップ後端の部分にも追加で小型のウイングレットを立てている。

 その他にも、各チームによって様々な形状のパーツが持ち込まれている。この中で最も高い効果を発揮するのはどのチームのウイングだろうか。

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 アメリカでまたも大型契約締結! F1、ラスベガスGPとの契約を10年延長……2037年までの開催が確約

次の記事 アウディF1、既にシャシー性能は4番手? 一方で課題はPU……ビノット代表は長期的視野で改善目指す「2028年には適切なレベルに」

More from

Jake Boxall-Legge



ラッセル、グリッド降格のシンガポールGPは旧仕様マシンに。前戦のレース前から検討「トラブルで迷う余地はなくなった」

F1

F1

シンガポールGP

2 日前

ラッセル、グリッド降格のシンガポールGPは旧仕様マシンに。前戦のレース前から検討「トラブルで迷う余地はなくなった」



メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う

F1

F1

バーレーンGP

9 日前

メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う



オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現

F1

F1

アゼルバイジャンGP

17 日前

オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現

最新ニュース



8台リタイアの大波乱! タイトル争う太田とフラガが接触……岩佐歩夢が今季初優勝|スーパーフォーミュラ第10戦富士:決勝速報

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

1 時間前

8台リタイアの大波乱! タイトル争う太田とフラガが接触……岩佐歩夢が今季初優勝|スーパーフォーミュラ第10戦富士:決勝速報



Moto2インドネシア決勝|多重クラッシュで赤旗発生! 短縮レースをゲバラ制しタイトル争いさらに接近

Moto2

MOT2 Moto2

インドネシア

2 時間前

Moto2インドネシア決勝|多重クラッシュで赤旗発生! 短縮レースをゲバラ制しタイトル争いさらに接近



マクラーレン代表、シンガポールGPスプリントでの同士討ちに憤慨「チームの利益以上に重要なことはない。奴らに改めてそれを伝える!」

F1

F1 F1

シンガポールGP

2 時間前

マクラーレン代表、シンガポールGPスプリントでの同士討ちに憤慨「チームの利益以上に重要なことはない。奴らに改めてそれを伝える!」



もっとポテンシャルあったのに……ハミルトン、不安定になったマシンを悔やむ「決勝は2対1でプレッシャーをかけたい」

F1

F1 F1

シンガポールGP

2 時間前

もっとポテンシャルあったのに……ハミルトン、不安定になったマシンを悔やむ「決勝は2対1でプレッシャーをかけたい」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録