F1 モナコGP
もうやりたい放題! メルセデスらがリヤウイング中央部を“魔改造”……アクティブエアロ不使用のモナコで作動装置の代わりに大量の空力パーツ
アクティブエアロが使えないF1モナコGPで、各チームがリヤウイングのアクチュエータに独創的な変更を施す中、メルセデスやレッドブルらトップチームは特に大胆な形でウイングレットを装着している。

Jake Boxall-Legge
公開日時: 2026/06/05 1:43
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Mercedes rear wing detail
写真:: Circuitpics.de
まもなく開幕するF1モナコGPは、各チームがリヤウイングに独創的なエアロパーツを備えてきたことで早くも話題を集めている。
その要因となったのが、モナコでのアクティブエアロ禁止。今季のF1では通常、ストレート走行時は前後ウイングのフラップを寝かせて走行することができるが、モナコにおいては安全上の懸念があるため使用ができないことになった。
これに伴い、今週末はウイングのフラップを動かすアクチュエータ(作動装置)が不要となり、各チームは当該箇所を小型ウイングの集合体に変貌させるなど、それぞれの解釈で様々なアプローチをとっている。
F1マシンのあらゆるボディワークは、FIAの技術規則で定められた範囲内に収められなければならない。リヤウイングの中央上部にはもともと、アクティブエアロ(かつてはDRS)を作動させるアクチュエータハウジングを収めるための小さな長方形のスペースが設けられている。アクティブエアロを使用しない今週末は、このスペースをモナコにおいて最も重要なダウンフォース確保のために最大限活用しているというわけだ。
エアロパーツの導入においては通常、空力効率が重視される。大きなダウンフォースを生むことができても、その分ドラッグ(空気抵抗)が増えてしまっては実用的とは言えない。最もパフォーマンスを発揮するマシンは、ダウンフォースとドラッグのバランスが最も優れたマシンと言い換えることもできる。
ただしモナコは他のサーキットよりも速度域が低く、ストレートも短い特殊なコース。ドラッグの大きさがあまり不利に繋がらず、空力効率の重要性は軽減される。そのため、各チームは最大ダウンフォース仕様のウイングを持ち込み、さらには前述の箇所にウイングレットを追加することで、ダウンフォースを高めようとしている。
ウイングレットはアップウォッシュと呼ばれる上向きの気流を生み出し、リヤウイングの働きを強化する。ディフューザーと連動することで、車体下部の空気をより高速で引き出すことができ、その結果としてダウンフォースが増大するのだ。規則で設けられたアクチュエータハウジング用のスペースはリヤウイングの上方まで垂直に伸びているため、そこにウイングレットを構えることで上記の効果を狙うことができる。
中でもメルセデスの大胆な設計は目を惹くものであり、まるで植物のつるについた葉のように、複数の空力パーツが複雑につながっている。まずメインプレーンに取り付けられた支柱の上には、3枚構造のウイングレットがあり、その上には1枚のウイングレット、後方には2枚構造のウイングレット郡がふたつ設けられている。それぞれの最上段にはガーニーフラップがあり、ダウンフォースをさらに高めている。
Red Bull Racing rear wing detail
Photo by: Circuitpics.de
一方でレッドブルは、他のチームでも見られたように、カーボンでできた標準のアクチュエータハウジングを改造するようなアプローチをとっている。前後に翼端版付きのウイングレットを装着しており、SNSではその見た目が犬のようだという声も。
McLaren rear wing detail
Photo by: Circuitpics.de
マクラーレンは、メインプレーンに垂直に立てた支柱に、大きさの異なる3枚のウイングレットを串刺しにしているような構造。さらにフラップ後端の部分にも追加で小型のウイングレットを立てている。
その他にも、各チームによって様々な形状のパーツが持ち込まれている。この中で最も高い効果を発揮するのはどのチームのウイングだろうか。
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