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フェラーリ新代表の人選は”悪手”か。チーム最高の技術者が『政治的立場』に

ゲイリー・アンダーソンは、フェラーリがマッティア・ビノットを新代表に選んだのは間違った判断だと考えている。

Mattia Binotto, Ferrari Chief Technical Officer

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 ジョーダンやジャガーでテクニカルディレクターを務めた経験を持つゲイリー・アンダーソンは、フェラーリがマウリツィオ・アリバベーネを更迭し、マッティア・ビノットを新チーム代表に選んだのは間違った判断だと語った。

 ビノットは2014年からチーフ・オペレーティング・オフィサーとして、フェラーリのパワーユニット開発を率いてきた。その後、当時のフェラーリ会長兼CEOだったセルジオ・マルキオンネがチーム体制を刷新した2016年半ばに、フェラーリの総合技術責任者となった。

 フェラーリは2017・2018年と2年連続でタイトル獲得が狙えるパフォーマンスを持つマシンを生み出し、実際にメルセデスと激しく争ったが、チームやセバスチャン・ベッテルのミスが相次ぎチャンピオンには手が届かなかった。

 オートスポート・インターナショナル・ショーでスピーチしたアンダーソンは、次のように話した。

「ビノットは、テクニカルマネージャーとしては非常に素晴らしい人物だ。彼はテクニカルマネージャーのままにしておくべきだ」

「テクニカルマネージャーは週7日、フルタイムの仕事だ。片手間でやるようなものじゃない。(ビノットがチーム代表になることで)彼らは技術開発力を弱めることになる」

「それは間違った判断だと思う。彼らは他の誰かを代表に据えるべきだった」

 ビノットの後任として、誰がフェラーリの技術部門を統括することになるかは不明だ。しかしチームは単に、エアロ部門責任者のエンリコ・カーディーと、エンジン部門責任者のコラド・ロッティにビノットの仕事を割り振る可能性もあるようだ。

 アンダーソンは「なぜ、技術的にベストな人材を起用したのか本当に分からない」と付け加えた。

「チーム代表は政治的な立場であり、彼(ビノット)の強みではない。なぜそんなことをする?」

 ビノットは、フェラーリの開発拠点であるマラネロで、彼が監督する部署に落ち着いた影響をもたらしていたとされる。一方で、前代表のアリバベーネは、何かミスが起きた際に犯人探しをするような風潮を醸成していると非難されていた。

「誰かを責めるような文化は持つべきではないが、それは誰かの責任で起きたことなのだ。失敗した理由を認識し、それを強化する必要はある」とアンダーソンは述べ、ビノットの配置転換でマシンが遅くなれば、その方が問題だと考えている。

「0.2秒を失うことなんて簡単だ。そこから立ち直って競争力を取り戻すためには全て正しい決定をする必要がある」

 さらにアンダーソンは、期待を裏切ったチーム代表を排除するというチームの方針が、最終的にビノットの放出により、チームの”技術的資産”に損害を与える可能性があると警告した。

「もしレッドブルが突然メルセデスとフェラーリの間に割って入った場合、2019シーズン末に何が起こるだろうか? それ(ビノットの更迭)は起こるかもしれない。彼の”首が転がる”だろう」

「フェラーリは、彼がいてはいけない立場に彼を置いた。彼らは非常に素晴らしい人材を失うかもしれない」

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