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電撃引退説も浮上したハミルトン、「一歩引いている時期が大事だった」と“ダンマリ”の経緯を説明

メルセデスのルイス・ハミルトンはこのオフシーズン中に、電撃引退の可能性が広く語られていた。それは杞憂に終わったが、本人としてはオフシーズン中に別の世界に身を置くことが重要だったと、沈黙を貫いていた理由を語った。

Lewis Hamilton, Mercedes

 2021年、F1世界選手権ではメルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンが激しいライバル争いを展開。最終戦アブダビGPでは物議を醸すセーフティーカー運用の果てに、フェルスタッペンが勝利しチャンピオンに輝いた。

 ライバルに破れたハミルトンはその後、FIAの年間表彰式も欠席。公の場に姿を現すことも、コメントを発することもなく沈黙を貫いた。そしてメルセデスのトト・ウルフ代表が、“幻滅“しているハミルトンに今後もF1を続けて欲しいと言及したことで、ハミルトンの電撃引退説がにわかに広まった。

 ”ハミルトン引退説”というセンセーショナルな話題はシーズン閉幕から約2ヵ月間世間を賑わせた。ただハミルトンは2月にSNSを更新し「僕は戻ってきた」とコメント。引退説は払拭されることになった。

 2月18日にはメルセデスの2022年用新マシン”W13”の発表会が実施。ハミルトンはその場でオフシーズン中の沈黙の理由について語った。

「僕は一度も引退するだなんて言ったつもりはない」と、ハミルトンは言う。

「僕はF1が大好きだし、この巨大なグループの人たちと一緒に働くことも誇らしい特権だ」

「自分が本当にこのチームの一部で、共に同じ目標に向かって進んでいる家族なんだと感じられている。そんなフィーリングは他にはない」

「でもそうだね……僕にとっては間違いなく難しい時期だったし、一歩引いて今に集中する必要がある時期でもあった。そして、そばにいてくれる家族が、素晴らしい瞬間を作ってくれたんだ」

「それから最終的に、僕は次のシーズンに向けて攻めていくことに決め、トトとジョージ(ラッセル/チームメイト)と仕事に取り組み始めた」

「ジョージがチームに加入し、彼のエネルギーがもたらされるのはエキサイティングだね。すでにチーム全体でそれを感じられている。エキサイティングなシーズンになると思う」

 なおメルセデスの新車発表に先立ち、FIAはアブダビGPで議論を呼ぶ裁定を下したレースディレクターのマイケル・マシを退任させることを発表。今後はバーチャル・レースコントロール・システムも導入され、議論を呼んだセーフティーカー運用についても微調整し今後の再発を防止していくという姿勢を示した。

 一時は当該の判断に対し裁判沙汰にまで持ち込んでいたメルセデスだが、ウルフ代表はこうしたFIAの対応を歓迎すると語った。

「(アブダビGPの問題について)行動が起こされるのを目にすることは、非常に良いことだ」と、ウルフ代表は言う。

「レースディレクターに対するサポートは今までよりも遥かに強固なモノとなっている。FIAはバーチャル・レース・コントロール・ルームや、最新テクノロジーの導入もあるとしている。バルセロナテストでは新たなメンバーもやってくる。正しいステップを踏んでいると思う」

 
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