フェラーリのルクレール、ボッタスへのオーバーテイクは「予想外だった」と説明
F1スペインGPで、フェラーリのシャルル・ルクレールは、前を走るマシンからの乱流を避けようとしたことが、メルセデスのバルテリ・ボッタスをターン3で抜くことに大きく繋がったと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1スペインGP決勝をメルセデスのバルテリ・ボッタスの後ろ4番手から迎えた。ルクレールは、オープニングラップのターン3でボッタスの外側に回り込み、オーバーテイク出来た要因に、先行車が生み出した乱流を避けようとしていた点を挙げた。
ルクレールのボッタスに対するオーバーテイクは、2013年のスペインGPでフェルナンド・アロンソ(当時フェラーリ)がキミ・ライコネン(当時ロータス)とルイス・ハミルトン(メルセデス)相手に行なったターン3での動きを彷彿とさせるものであった。
しかし、ターン3でのオーバーテイクは狙って行なったものではなく、クリーンエアーを求めてワイドに走った際の咄嗟の出来事だったとルクレールは語る。
「予定外のオーバーテイクだった」とルクレールは言う。
「マシンに乗っている時にチャンスが訪れたから、抜いたまでだ。上手くいったみたいだね」
「バルテリがルイスを追っていたから、僕はバルテリとは違う走行ラインを探していた。マシンの真後ろにいると多くのダウンフォースを失うから、(ボッタスのマシンから)離れようとしていたんだ」
「その後、(ターン3の)アウト側にかなりのグリップがあることがわかり、オーバーテイクを狙ってみたところ、とても上手くいった」
また、ルクレールは過去のスペインGPを見ていても、先述のアロンソのオーバーテイクは見たことはなく、前例があることを知らなかったとSky TVに明かした。
「みんなが僕に(アロンソのオーバーテイクみたいだったと)言っているけど、実際には何のことだかわからないんだ」とルクレールは語る。
「そのオーバーテイクを見たことがないからね」
「彼もスタート直後にやったの? 正直言ってレース中だとタイヤカスがアウト側に散らばっていて、もっと難しいからね。最初の周だと簡単にオーバーテイクできた」
前方で繰り広げられていたチームメイトのハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンのバトルに気を取られ、ルクレールが抜こうと試みていることに気が付かなかったとボッタスは語った。
「正直言って、僕はターン3でシャルルのことを見ていなかった」とボッタスは言う。
「彼を見た時には僕よりも速くアウト側を回っていて、既に手遅れだった。だからその時のことを見直さないとね」
「ターン1、ターン2には1本の走行ラインしかないから無理は出来ない。そこでは順位を維持できたけど、ターン3ではルイスにイン側から近づこうとしていた。でもシャルルがかなり接近してきていて打つ手はなかった。彼は良いグリップとアウトからの走行ラインを持っていた」
ルクレールは最初のスティントでは3番手を維持していたが、ボッタスがピットストップの段階で抜き3番手に躍り出たことで、最終的に4位でチェッカーフラッグを受けた。
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