いざ夢のマシンに。ハースでテスト決定の坪井翔、彼の“F1挑戦物語”はこれで完結ではない?「1回乗ったら見えてくる景色もあるはず」
8月にハースの旧車テストでF1マシンを初ドライブすることになった坪井翔は、スーパーフォーミュラでチャンピオンを獲った翌年に夢のF1ドライブが叶ったことに喜びを語りつつ、このテスト1回きりで“F1”という夢に区切りをつけるつもりはないとも述べた。
写真:: Masahide Kamio
トヨタから、また新たな日本人ドライバーがF1ドライブのチャンスを得た。2024年のスーパーフォーミュラ王者である坪井翔が、8月に富士スピードウェイで行なわれるハースのTPC(旧車テスト)で、平川亮と共に2023年のハースVF-23を走らせることになった。その富士でのスーパーフォーミュラ第6戦・第7戦を目前に控えた坪井に思いを聞いた。
坪井は1995年生まれの30歳。トヨタの育成ドライバーとしてミドルフォーミュラで実績を積み、2019年に国内最高峰のスーパーフォーミュラとスーパーGT(GT500)にデビューすると、スーパーフォーミュラでは1度(2024年)、GT500では3度(2021年、2023年、2024年)王座に輝くなど、日本を代表するレーシングドライバーとなった。
そんな坪井はこれまで国内カテゴリーを主戦場としてきたが、小さい頃の夢はF1ドライバーだったという。自身が日本のトップフォーミュラで王者となり、トヨタがハースとの提携をスタートさせた今、「夢である以上1回は乗ってみたいし、レースに出られるチャンスがあるなら掴みに行きたい」と公言するようになった。
「嬉しかったですね」とテスト決定について開口一番語った坪井。さらにこう続けた。
「トヨタドライバーの(F1ドライブの)チャンスが広がっている中で、昨年は(SF、GT500で)ダブルチャンピオンを獲ったので、自分にもチャンスがあればいいなという希望はもちろんありました」
「ですから、そういう話をいただいた時は率直に嬉しかったです。小さい頃から乗りたかった憧れのクルマに乗れることは、テストであってもそうそうないことですから。嬉しいですね」
坪井は前述の通り30歳であり、海外でのフォーミュラカテゴリーにフル参戦した経験もない。彼としても、テストドライブの先の領域……つまりF1グランプリに出走するという目標を叶えるのは、簡単ではないことを自覚している。ただ、今回のテストで自身の“F1挑戦物語”は一旦完結するのかと尋ねると、そうは思っていないと答えた。
「そこはF1で世界チャンピオンを獲るまでは完結しないと思いますし、1回乗ったら見えてくる景色というのもあると思います。今すぐ完結するとは思っていません。1個(目標を)クリアすれば、レースに出てみたいだとか、新たな欲が出てくると思います」
「それに、経験がない海外のサーキットをF1で走るとなると、比較対象がないのでそれこそ思い出作りになってしまうかもしれませんが、知っている富士で乗れることは大きいですね。新しい景色を見ながら新しい目標を設定する上でも、自分の走りの幅を広げる上でもすごく貴重な機会になると思います。良いテストにしたいですね」
ちなみにテストに向けた心境は、ワクワク感と緊張感どちらがあるのか尋ねられると、「めちゃくちゃワクワクします! 緊張はあまりないですね」と即答。F1で走るのが楽しみなコーナーについては「やっぱり“エアロカー”なので、高速コーナーのコカ・コーラコーナーと100Rは尋常じゃないスピードで曲がることになると思います。どんな感じで曲がることになるのか、楽しみです」と語った。
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。