超苦戦の1年過ごしたジョアン・ミル、原因はスズキ撤退の衝撃に対処できなかったこと?

2020年のMotoGP王者ジョアン・ミルは今シーズン大きく苦戦してしまった。彼は2022年を振り返ると、スズキのMotoGP撤退という衝撃に対する対処がうまくいかなかったと語った。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

 MotoGP2022年シーズンに、ジョアン・ミルはランキング15位と大苦戦。彼は1年を振り返り、スズキのMotoGP撤退への対処がうまくいかなかったと語った。

 ミルは2020年にMotoGP王者となり、2021年もランキング3位と安定して上位をキープしていた。しかし今年はそれが大きく崩れ、表彰台も獲得できず、ランキングは低迷してしまった。

 これには、所属するスズキが今年限りでMotoGPから撤退するという決定を5月に下したことが関係しているという。

 スズキのMotoGP撤退は大きな衝撃としてパドックや世界を巡ったが、ミルはこの発表のあと明らかに調子を落としているのだ。それまでの6レースでは56ポイントを獲得していた一方、撤退発表後の14レースで31ポイントしか獲得できていないことからも、それがよく分かる。

 2022年シーズンを振り返ったミルは、このスズキのMotoGP撤退という衝撃に対し、うまく対処することができなかったという考えを示している。

「スズキが撤退を決断していなかったら、どうなっていたかは分からない」と、ミルは言う。

「もう決して分からないことだけどね。でもそう思うよ。僕らのバイクが一部のレースで苦戦していたとしても、他のレースではパフォーマンスは良かったからね」

「僕はこの件にうまく対処できなかったかもしれないし、もっと良い感じにできた可能性もある。予想よりも影響が大きかったんだ」

「でも知っての通り、そういうのも含めてレースだし、これが僕の仕事だ。僕はこの教訓から学んで、状況をよりうまくコントロールできるようにしなくちゃならない」

「周囲からの批判や、チャンピオン争いのプレッシャーがあるときにですら、僕は成長してきた。でも(スズキ撤退という)厳しい瞬間に、モチベーションに影響を受けてしまい、僕はあるべき姿にとどまることができなかった。そこは、来年に向けて学ばなくちゃならない部分だった」

 2023年シーズン、ミルはスズキからレプソル・ホンダへ移籍。6度のMotoGP王者であるマルク・マルケスのチームメイトとしてレースに臨むこととなる。

 
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