【スーパーフォーミュラ】近藤真彦監督「開幕前の手応えは参戦以来一番ある」。KONDO RACING、“復活前夜”か
KONDO RACINGの近藤真彦監督は、2022年シーズンの開幕前テストから好調ぶりを見せているチームの雰囲気は、かつてないほどに良いと感じているようだ。
写真:: Masahide Kamio
2022年のスーパーフォーミュラが富士で開幕。同地での第1戦・第2戦を前にした専有走行が行なわれた。そこでテスト同様に速さを見せたチームのひとつがKONDO RACINGだ。
山下健太とサッシャ・フェネストラズのコンビで3年目を迎えるKONDO RACING。その初年度である2020年はチームランキング6位だったが、翌2021年はフェネストラズの入国が遅れたことも影響し、ランキング9位に沈んだ。しかしフェネストラズが合流した昨季後半からチームは上昇傾向にあり、今季の開幕前テストでは上位のタイムを連発。今回の専有走行でもフェネストラズが3番手、山下が8番手とやはり上位に顔を出していた。
「去年と違うのはサッシャが開幕からいるくらいで、あとはほとんど変わっていません。ただシーズンオフに、なぜ健太が昨年上位にいけなかったのかについてミーティングを重ね、やっと(原因を)見つけたんです」
そう語るのは近藤真彦監督。山下は以前、「セットアップだけでなくパーツについても見直してもらった」と語っていたが、近藤監督はパーツの変更などを行なったことも認めつつも、それ以上にミハエル・クルム氏がチームに加入してフェネストラズ側の体制がパワーアップしている点や、復調の兆しが見えたことでチームの士気が高まっていることなどが好調の要因になっているはずだと語った。
「今年のテストで光が見えた途端に、チーム全体のモチベーションが上がったことが大きいと思います。もちろんマシンも重要ですが、人の力、マンパワーが上がりました」
「ドライバーとエンジニアの指示系統も改善されました。クルムはサッシャの英語のサポートだけでなく、セッティングのサポートやメンタル面のサポートをしています。クルムも若い頃にひとりで日本に来て戦っていましたが、サッシャも同じ境遇ですからね」
Sacha Fenestraz, KONDO RACING
Photo by: Masahide Kamio
「サッシャがレースに集中できるようになったことは大きいと思います。サッシャ、クルム、エンジニアチームのコンビネーションがうまくいき、勢いに乗っているのを健太のチームも感じているので、相乗効果もあると思います」
2018年にはニック・キャシディ、山下を擁してチームタイトルを獲得したKONDO RACING。その時と比べてチームの雰囲気はどうかと尋ねると、近藤監督は開幕前の段階に限定すればトップフォーミュラ参戦以来最高の手応えがあると答えた。
「ここまでの雰囲気は、2018年の開幕前よりも良いです。全然良い」
「KONDO RACINGがトップフォーミュラに参戦して以来、開幕前の手応えは一番あると思うので、楽しみです。ライバルも手強いですし、油断はできませんが、ドライバーチャンピオンとチームチャンピオン獲得を目指しています」
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