アロンソ、ハミルトンを苛立たせた”スロー走行”作戦を説明「僕の問題じゃないよ」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1モナコGPの決勝レース中盤で、ペースが上がらなかった時のことを振り返った。曰く、ミディアムタイヤをマネジメントするために、故意にペースを落としていたという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1モナコGPの決勝レースを7位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、赤旗中断からのレース再開後、ペースが上がらなかった理由を説明。ミディアムタイヤが最後までもつと確信できなかったため、ペースを落として走っていたと明かした。
アロンソはミック・シューマッハー(ハース)の大クラッシュにより赤旗中断となった際、7番手につけていた。そしてレース再開時、ミディアアムタイヤを装着してコースに飛び出していった。
しかしレース再開後のアロンソのペースは前を行くマシンより大幅に遅く、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)との差はみるみるうちに開いていった。
アロンソの後方にはメルセデスのルイス・ハミルトンがいたが一向に抜けず、無線で苛立ちを顕にした。しかしレースの残り時間が15分を切った頃から、アロンソはペースアップ。7番手のポジションを守ってレースをフィニッシュした。
アロンソはレース後、スローペースだった理由を説明。チェッカーまで走り切るために、タイヤを労わる必要があったと語った。
「残り33周という段階で、僕らにはレースを走り切れるだけのタイヤも、タイヤのライフもなかったと思う」
アロンソはそう語った。
「これはスプリントレースだった。レース再開時にハードタイヤを再び履くか、それとも新品のミディアムタイヤを履くか……そのふたつの選択肢があった。僕らはミディアムタイヤを履くことを選んだけど、ライフの推定は33周よりも短かったんだ」
「レースを走り切れるか分からなかった。だから最初の15周はタイヤを労わり、エステバン(オコン/アルピーヌ)にペナルティ(ハミルトンとの接触により、5秒のタイム加算)があると言われた後、残り15周をプッシュすることになったんだ」
アロンソの”スロー走行”はハミルトンを大いに苛立たせたが、それは「僕の問題じゃない」とアロンソは語った。また、メルセデスを抑え込むのは「とても簡単」だったとも付け加えた。
なお抑え込まれてしまったハミルトンはメディアセッションで、何周もの間アロンソの後ろを走らされるのは「少し苛立たしかった」と認めたが、「彼の後をクルージングしていただけだよ」とも語っている。
アロンソにとって7位は今季最高位。これでアルピーヌは今季の獲得ポイントを40とし、ランキング5番手のアルファロメオまで1ポイント差まで近づいた。
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