F1 オーストリアGP
“コース外”の基準は白線から縁石にすべき? トラックリミット違反連発のF1オーストリアGP予選終えたドライバー達から規則見直しを提案する声
予選セッションでトラックリミット違反が多発したことが話題となったF1オーストリアGP。ドライバーからは、規則を見直すよう提案する声が挙がっている。

Alex Kalinauckas
編集: 2023/07/01 10:27
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レッドブルリンクで行なわれているF1オーストリアGPでは、高速右コーナーが続く最終セクション(ターン9、ターン10)でトラックリミットを逸脱するケースが多発。予選では多くのドライバーがタイムを抹消された。これについてドライバーからは様々な声が挙がっている。
最終的にポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、トラックリミット違反が乱発されることでドライバーたちが「素人のように見えてしまう」と問題点を指摘。これについては予選後記者会見でも言及されていた。
記者会見に出席したトップ3のフェルスタッペン、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、予選で起きた問題を軽減するためにはどんな変更を加えるべきかと質問された。
「今日どれほどのラップタイムが抹消されたかを見れば、それ(トラックリミットの遵守)がいかに簡単ではないかは明白だし、ドライバーたちがみんな馬鹿なわけではないだろう?」
そう語るのはフェルスタッペンだ。
「僕たちだって基本的にはどこにトラックリミットがあるかは判断できる。でもこのコースはレイアウトやタイヤの振る舞いのせいもあって、タイヤがオーバーヒートしてしまうんだ。これはかなり大変なんだ」
「だからほとんどのコースでは問題ないんだけど、いくつかのサーキットでは(規則の変更を)検討する必要がある。現時点では、どうすればいいかの答えは出ていないけどね」
「ただ、いくつかのコースでは白線のペイントをもっと幅広にしようとしているけど、これは良いと思う。特定のハイスピードコーナーでは白線の幅が狭すぎると思っていたからね。これは検討の余地があると思う」
これについてルクレールは、アウト側にグラベルが敷かれているターン4などではフェルスタッペンの言う白線の幅を広げるというアイデアが有効だと考えているものの、高速のターン9とターン10においてはあまり意味はないと考えているようだ。
「ターン4はグラベルに少しでも近付き過ぎるとコースアウトしてしまうコーナーだから、それは間違いなく理にかなっている」とルクレールは言う。
「高速の最終セクターでどのくらい違いが出るかは分からない。異なる解決策が必要だろう」
またルクレールは最終コーナーであるターン10は視界の問題もあると指摘する。
「あのコーナーは性質的に、曲がる途中でマシンが軽くなる。大きく下るところだからね。それがコーナーの立ち上がりに大きな影響を与える」
「そして車内の低い位置からは何も見えないんだ。ヘルメットカメラが僕たちの視界について代弁してくれている。白線は全く見えない」
「今後このようなコースではもう少しマージンを持てるようにしたいし、クルマに乗っている方からは(白線の)判断が難しいことを理解してくれればと思う」
また、この視認性の問題についてサインツJr.は「おそらく、少なくとも白線に(いつ)乗っているのか、乗っていないのかを感じられるようなものがあれば判断の手助けになる」とコメントした。
トラックリミットを感じられるという点では、コース外側に設置される黄色のソーセージ縁石がある、これは限界に挑戦するドライバーの物理的な抑止力となっていたが、現在最終コーナーのソーセージ縁石は削除されている。これについてフェルスタッペンは、マシンを壊してしまう「愚かな」縁石だったとしており、撤去に賛同している。
また最終コーナーにグラベルトラップを設置するという選択肢についてフェルスタッペンは、MotoGPレースの際には撤去が必要になるだろうことを考えると、コストの面で難しいだろうと語った。
「グラベルを設置して、それをまた撤去しないといけないとなると、多くの費用がかかることになる。だから良い解決策とは言えない。ドライバーズミーティングでもう一度話し合って、解決策を見つけたいね」
一方ルクレールは、白線ではなく縁石をトラックリミットの基準とすることが解決策になるのではないかと主張した。
2022年以来、FIAは一貫して全てのサーキットにおいて“コースの端”が白線であると定義し、ドライバーはここから4輪全てが逸脱してはいけないとした。これにより、これまでのトラックリミットに関する議論の曖昧さや矛盾は排除されてきた。
「僕の個人的な好みになるけど、紅白の縁石を(トラックリミットとして)使いたい」とルクレールは言う。
「ここでは何年かそうしていて、うまくいっていた。少なくとも、僕たちは縁石の上に乗っていればそれを感じることができ、すなわちどこにトラックリミットがあるかを感じることができる」
「とても良い目印になる。白線は僕たちには見えないので、5センチ飛び出すのは簡単なんだ。一方で縁石は自分の位置を感じることができるから、判断がしやすい」
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