F1 フランスGP
メルセデス代表、”陰謀論”を一蹴。技術規定変更を巡り「FIAに協力するのはF1の常だろう?」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、FIAが進める来季の技術規定の変更に異論を唱えるライバルチームが抵抗の姿勢を見せていることを非難している。

Jonathan Noble
編集: 2022/07/27 2:43
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

FIAはF1の2023年シーズンに向けて、今季導入された新しいテクニカルレギュレーションの調整を目指している。これに対して少なくないF1チームが異論を唱え、変更を止めるよう動き出しているが、賛成派であるメルセデスのトト・ウルフ代表はライバル勢の動きを非難している。
FIAは、シーズン序盤から浮上したポーパシングの問題に対して、ドライバーの安全を確保するべく介入を宣言。来季のテクニカルレギュレーションでは、フロアエッジを25mm持ち上げ、ディフューザーの立ち上がり部分の地上高を上げることでポーパシングを解消しようという提案が行なわれている。
ただ、一部のチームは、既に各チームが対策を終了したポーパシングに対してFIAが過度な安全策を採っていると考えている。既に来季のマシン開発が進んでいることから、変更が決定されれば、追加コストと混乱が生じる可能性があるとして、フェラーリやレッドブルを中心に異議を唱えるチームはルール変更への抵抗も辞さない構えだ。
安全上の理由である場合、FIAはチームからの同意を得ることなく介入が可能だが、そうしたチームはFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長に直接ロビー活動を実施。フェラーリがコンコルド協定で認められている”拒否権”を発動させる可能性や、裁判を通して正式な異議申し立てを行なう可能性もある。
Read Also:
しかしメルセデスのウルフ代表は、物議を醸している”フレキシブルフロア”のトリックへの規制強化によってFIAに不満を持ったチームがレギュレーション変更で騒ぎ立てていると示唆。ライバルチームは法的措置を取るという姿勢を見せているだけで、実際には起こり得ないと語った。
「不思議に思うかもしれないが、それ(レギュレーション変更)は関係ないし、大きな変更でもないというのをメディアで目にした。ならばなぜ、彼らは『我々は裁判を起こすぞ』と脅し、戦っているのだろうか?」
「第一、どのチームもFIA相手に裁判を起こすことはない。FIAが安全上の理由による履行を決めたらなおさらだ。私は静観を貫きたいと思う。あれはただのポーズだと思っている」
ウルフは、最も重要なことはマシンの振動に関するドライバーの安全上の懸念が解消されることだとして、この点についてはチームがどう望もうが関係がないと考えている。
一連の騒動についてウルフは次のように語っている。
「いつも通りのことだ」
「ここでは見られなかったマシン固有の問題がある。サーキットが今年一フラットだったオーストリアでもシルバーストンでも見られなかったが、それはまだ解消されていない」
Nyck de Vries, Test and Reserve Driver, Mercedes AMG, analyses data with Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG
Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images
「マシンが硬すぎて跳ねてしまうのだ。ドライバーに匿名で聞けば、おそらく大半がそう言うだろうね」
「そういう議論がドライバー間で交わされていたと思うし、誰も語らなくなった現状もある。我々はどうなるかを見守っていくことになると思う」
FIAの提案に変更しているチームは、妥協案としてフロアエッジの10mm引き上げには賛成していると言われている。この妥協案についてコメントを求められたウルフは次のように答えた。
「テクニカルレギュレーションに関する妥協の問題ではないと思う。これはドライバーを守るためのテクニカルレギュレーションだ。マシンが硬すぎたり跳ね過ぎたりしたら、今すぐにでも何とかすべきだ」
「明白なことだが、上位を走っているときは何も変わらないようにしたいし、上位を走っていないときは色々と変えたがるモノだ。だからこの双方の関係性がこのF1の本質なのだ。ドライバーの声を聞いてみよう」
レギュレーション変更反対の旗振り役のひとりであるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、”極端な”レギュレーション変更案はメルセデスが競争力を得るためFIAに働きかけた結果だと批判しているが、ウルフはその説を一笑に付した。
「彼はただ先頭で退屈しているだけだと思う。彼にとっては良いことじゃないか」とウルフは語る。
「FIAと協力しようとすることは、常にこのスポーツの一部だ」
「彼が何を根拠に言っているのかが分からない。結局のところ、我々はみんな同じサーカスの一員なのだからね」
「我々は同じ利害関係者と共に働いている。彼はロビー活動していないのか? ただオフィスに座って誰にも連絡せず、自分のことだけを行なっているのか?」
Read Also:
- F1メカ解説|フレキシブルフロア規則変更案……各チームにはどんな影響が?
- レッドブル、2023年のフロア規則変更にNO! ホーナー代表「”特定”のチームが利益を得る」
- ”安全性”をフロア規則の変更理由にするなんて安易な……レッドブル代表猛反対「常識的な解決策が必要」
- 「FIAが道を譲るべきではない」マクラーレン、ポーパシング対策のレギュレーション改定に賛成








































あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 ”安全性”をフロア規則の変更理由にするなんて安易な……レッドブル代表猛反対「常識的な解決策が必要」
次の記事 戦いは続く。フェラーリ、今季残りレースで「10連勝できないこともない」と悲願の戴冠に向け希望捨てず
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
メルセデス

躍進止まらぬアントネッリは『常に進化し続けるAIみたい!』メルセデス代表称賛
F1
F1
イタリアGP
19 時間前
躍進止まらぬアントネッリは『常に進化し続けるAIみたい!』メルセデス代表称賛

メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」
F1
F1
イタリアGP
2 日前
メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」

アントネッリの”モンツァの奇跡”、前日から予見していたメルセデスのウルフ代表「今後彼が200勝しても、今回は特別な1勝になるはずだ」
F1
F1
イタリアGP
3 日前
アントネッリの”モンツァの奇跡”、前日から予見していたメルセデスのウルフ代表「今後彼が200勝しても、今回は特別な1勝になるはずだ」
最新ニュース

角田裕毅、F1スペインGP初日は8番手。初開催のマドリンクは「走っていてすごく楽しいサーキット」
F1
F1 F1
スペインGP
2 時間前
角田裕毅、F1スペインGP初日は8番手。初開催のマドリンクは「走っていてすごく楽しいサーキット」

加藤大翔が初のポールポジション獲得! レース2はタポネンPP……ランキング首位のスレイター下位に沈み、大ピンチに|FIA F3最終戦マドリード予選
FIA F3
F3 FIA F3
Madrid
5 時間前
加藤大翔が初のポールポジション獲得! レース2はタポネンPP……ランキング首位のスレイター下位に沈み、大ピンチに|FIA F3最終戦マドリード予選

角田裕毅も8番手、僚友リンドブラッド4番手好調も大クラッシュ……アストンマーティン・ホンダにはトラブル相次ぐ|F1スペインGPフリー走行2回目
F1
F1 F1
スペインGP
6 時間前
角田裕毅も8番手、僚友リンドブラッド4番手好調も大クラッシュ……アストンマーティン・ホンダにはトラブル相次ぐ|F1スペインGPフリー走行2回目

F1スペインGP FP2速報|角田裕毅は8番手。リンドブラッド躍進4番手も大クラッシュ!! 最速はアントネッリ
F1
F1 F1
スペインGP
6 時間前
F1スペインGP FP2速報|角田裕毅は8番手。リンドブラッド躍進4番手も大クラッシュ!! 最速はアントネッリ
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録