ハミルトン、通算100回目のPP獲得直前に”セットアップ変更”の賭け「ちょっと不安だった」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、自身通算100回目のポールポジションを獲得したスペインGPの予選前に、セットアップの面で「ちょっとした賭け」をしていたと明かした。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1スペインGPの予選でポールポジションを獲得。これで自身通算100目のポールポジションを獲得することになったが、予選前にセットアップの面で「ちょっとした賭け」をしたと、ハミルトン本人が明かす。
ハミルトンはスペインGPの予選Q3で、レッドブルのマックス・フェルスタッぺンを0.036秒退けてポールポジションを獲得。これがハミルトンにとって前人未到、史上初めての100回目のポールポジション獲得ということになった。
しかしハミルトンは、フリー走行3回目から予選までの間に、自身が求めたマシンのセットアップ変更を施したことによって、ポールポジションを手にできないのではないか……と恐れていたという。
「FP3は本当に良い感じに見えた。今週末を通じて、僕らにはずっと力があったと思う」
ハミルトンはそう語った。
「僕はいくつかの変更を加えた。そして予選に向けて行なった変更について、少し不安に思っていたんだ。僕らはいつも、マシンをより良くしようと考えている。でも、それは少し賭けだった。レースのことも考えておかなきゃいけないからね」
「それで僕らは、変更を加えた。でもコースに出てすぐに、『これは間違ったモノだ』と感じたんだ」
「結局、それは僕の決断だった。でも本当に大変だった。だから予選の間、僕はずっと遅れていたんだ。そしてペースを上げるために、色々なところで小さな調整を行なっていた」
「でも(Q3の)1周目は、セッション全体を見ても最高の1周だった。素晴らしかったよ。次のアタックでさらに縮めようとしたけど、そうすることはできなかった」
ハミルトン曰く、予選前に行なったセットアップ変更によって、マシンはアンダーステア傾向になってしまったという。
「(その変更によって)僕が望んだようにコーナーを曲がることはできなかった」
そうハミルトンは語った。
「だから僕は、待って、待って、待たなければいけなかった」
「僕はできる範囲での小さな調整を試してみた。回頭性を高めるためにできる変更の範囲内でね」
しかし最大のライバルであるフェルスタッペンも、予選Q3最後のアタックでタイムを更新することができず、ハミルトンがポールポジション。その結果、ハミルトンは史上初めて100回目のポールポジションを獲得したドライバーになった。
「100回目だなんて、信じられないよ」
ハミルトンはそう語った。
「ファクトリーにいる全ての人たちが、絶えず基準を上げ、そして決して諦めない……これが、僕を支えてくれている。そのおかげだ」
「彼らと一緒に仕事をすることは、僕にとって夢のようであり、僕らがこれまでに辿ってきた旅路は、計り知れないものだ」
「僕らが共に働くことになった2012年の終わりに、予選で100回もポールポジションを獲得できるようになるなんて、誰が考えただろうか?」
「控えめに言って、とても感謝している。そして、とても興奮している。最初の1回と同じようにね」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments