ソフトタイヤでのスタートは正解じゃなかった……レッドブルF1代表認める
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ポルトガルGPの予選でのタイヤ選択が誤りだったと認めた。曰く、Q2でメルセデスと同じミディアムタイヤを履くべきだったという。
F1ポルトガルGPの予選Q2で、メルセデス勢はミディアムタイヤを履いて最速タイムを記録。これにより、このミディアムタイヤでレースをスタートする権利を手にした。
一方で今季メルセデスに唯一太刀打ちできているレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ソフトタイヤでQ2を突破。決勝レースもソフトタイヤでスタートすることになった。チームメイトのアレクサンダー・アルボンも、ソフトタイヤでQ2を突破した。
結果フェルスタッペンは1周目にセルジオ・ペレス(レーシングポイント)と絡むなどしてポジションを落とし、スティントを通じてメルセデス勢に引き離されることになった。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、このタイヤ選択がミスだったと認めた。
「今日のタイヤは、少しばかり黒魔術のようだったよ」
そうホーナー代表は語った。
「つまり、ソフトタイヤは機能させるのが難しく、ミディアムタイヤが最高のタイヤに見えたんだ」
「後から言うのはとても簡単だけど、もし再び予選を戦うことができたのなら、明らかにミディアムタイヤでスタートすることを目指すだろう」
「マックスは最初の1周でポジションをキープすることができたが、アレックス(アルボン)はいくつかポジションを失った。その後、彼は落ち着き、タイヤのマネジメントをしっかりと行なうことができた」
「マックスはかなりまともな周回をソフトタイヤで走り、それからミディアムに履き替えた。そのタイヤは、ずっと走りやすかったようだ」
「しかしもちろん、メルセデスはその時点でかなり先行していた。だから我々のポジションはそのまま……3番手は、マックスにとって最高の順位だったと思う。一方で、アレックスにとっては厳しい週末になった」
ホーナー代表は、アルボンがタイヤの摩耗によってひどく苦労した原因を調べる必要があると語った。アルボンは結局、ソフトタイヤからミディアムタイヤに履き替えたものの苦労し、終盤に再びソフトタイヤに交換する2ストップ作戦を選択した。
「彼にとっては、明らかに難しいレースになった。だから全てのデータを見て、彼のタイヤの摩耗が酷かった理由を理解する必要がある。見るべきもの、理解すべきものがたくさんある。そして1週間後に、彼は立ち直る必要がある」
ホーナー代表曰く、アルボンは2ストップを避けられなかったと語った。
「それは単純に、タイヤの摩耗の問題だった。左リヤタイヤは、構造が見えるところまで摩耗してしまっていたと思う。マシンから外されたタイヤを見た時、絶望的な状況になっているのが見えた。レースの最後までは、走り切れなかっただろう」
2021年のシートを確保することができるかどうか……そんなプレッシャーにさらされているアルボン本人も、厳しいレースだったことを認めた。
「ラインから外れた際に、苦労したと思う」
アルボンはスカイF1に語った。
「1周目にはグリップがまったくない状態だった。至るところで、グリップを失ってしまったんだ。一部のチーム、例えばマクラーレンは明らかにスイッチが入ったタイヤを持っていたようだ。キミ(ライコネン/アルファロメオ)も素晴らしい速さで、僕らとは別のコースを走っているみたいだった」
「最初の2〜3周は、本当にトリッキーだった。それでポジションを失ってしまった。でもタイヤが適正な温度まで温まると、マシンはかなり良い感じになった」
「レースのほとんどの時間を、別のマシンの後ろで過ごすことになった。このサーキットはオーバーテイクが難しいとは思っていたけど、僕はターン14で苦労していたから、ターン1でオーバーテイクするチャンスを手にするのに、十分な距離まで近づくことができなかった」
「マシンのペースは良かった。それを活かせなかったのが苛立たしい。僕らは2ストップを選んだけど、うまくいかなかった。それだけだったよ」
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