ミハエル・シューマッハーは「記録は破られるもの」と言っていた……息子ミックが語る
ミック・シューマッハーは、ルイス・ハミルトンが父ミハエルのF1最多勝記録を更新しようとしていることについて歓迎する姿勢を見せ、父が「記録は破られるものだ」と語っていたことを明かした。
2020年のF1第10戦ロシアGPでは、ルイス・ハミルトンがF1史に残る大記録に挑戦することとなる。その記録とは、ミハエル・シューマッハーが保持している歴代最多勝記録だ。
ハミルトンはデビューから6シーズン過ごしたマクラーレンで21勝を挙げた後、2013年にメルセデスへと移籍。そこからはチームと共に黄金時代を築いて69勝を積み重ね、現在F1通算90勝となっている。
つまり、今週のロシアGPでハミルトンが優勝すれば、シューマッハーの通算91勝に並ぶことになるのだ。
なお、ハミルトンは既に通算のポールポジション回数と表彰台回数でミハエルの記録を抜いており、今季ドライバーズタイトルを獲得すれば、これまたシューマッハーが持つ通算7回のタイトル記録にも並ぶことになる。
シューマッハーはフェラーリで黄金時代を築き2006年に1度目の引退をした後、2010年にF1復帰。3シーズンをメルセデスで過ごし、2012年に2度目の引退をした。その後任としてメルセデスに加入したのが、奇しくもハミルトンであった。
不滅と言われたシューマッハーの記録が破られようとしていることを、彼とその家族はどう感じているのか? それについて、シューマッハーの息子で、現在FIA F2でタイトルを争っているミック・シューマッハーはこう語った。
「父がいつも言っていた言葉の中に『記録というのは破られるものだ』という言葉がある。このスポーツでは誰もがそれを目指して戦っている」
「ルイスはこれまで非常に良い走りをしてきたと思う。彼は非常に長い間好走を続けてきた。それ(記録更新)を見られるのは、僕たち家族にとって良いことでもあると思う」
「もちろん、このスポーツにとっても良いことだ。彼はこのスポーツにおいて大きな影響力を持っている。もし僕が(F1に)たどり着くことができれば、次の目標はその記録を更新することになるだろうね」
ミックはこれまで、ハミルトンと数回会って話をしたことがあるというが、今季は新型コロナウイルスの流行を受けてドライバー間の接触が限られたため、話す機会がないようだ。
「知っての通り、ルイスは父が去った後にメルセデスに来たドライバーだ。何度かサーキットに行って話をする機会はあったけど、彼はとても忙しい人なんだ」
「今は僕も忙しいし、コロナウイルスのこともあるから、お互いに話をするのが難しいんだ。だから僕は自分自身のことに集中しているし、彼も同じだと思う」
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