目指すはトムス1-2! 第6戦富士からスーパーフォーミュラ“復帰”の笹原右京が意気込みを語る。テストも初日から好タイム「非常に良かった」
スーパーフォーミュラ第6戦富士からVANTELIN TEAM TOM'Sの36号車のドライバーとなる笹原右京。富士スピードウェイで行なわれたテストの初日からステアリングを握ったが、とても有意義な1日となったようだ。
ジュリアーノ・アレジに代わり、7月のスーパーフォーミュラ第6戦富士からVANTELIN TEAM TOM'Sの36号車のステアリングを握る笹原右京。トムスという新天地で再び正ドライバーの座を射止めた笹原は、発表から3日後の6月23日から富士スピードウェイでの公式テストに参加し、好タイムを記録した。
昨年、TEAM MUGENでシーズン2勝を挙げた笹原は、同年限りでホンダ陣営を離れ、今季はトヨタ陣営のトムスに加入した。スーパーGTでは37号車のレギュラーシートを得た笹原だが、スーパーフォーミュラに関してはジュリアーノ・アレジにその席を譲る格好に。しかしアレジの前半戦のパフォーマンスが振るわなかったため、シーズン途中で笹原に交代という形となった。
そして迎えた今回の富士テスト。笹原は開幕前テストにKONDO RACINGから代役参加したり、もてぎでの開発テストに参加したりと、SF23のマシンパッケージを何度か経験しているが、他のレギュラードライバーと比べると新車両でのマイレージが大幅に不足している状態と言える。にもかかわらず初日午後のセッションで5番手タイムを記録。テストであるため順位から真のパフォーマンスレベルを推し量ることはできないが、本人としても上々のテスト初日となったようだ。
正式にドライバー交代を報せを受けたのは、SUGO戦の翌日だったという笹原。念願であったスーパーフォーミュラのシートを得た一方で、スーパーGTのチームメイトであるアレジを押し出す形でのシート獲得には、やはり複雑な思いもあったと語る。
「複雑ですよね。彼の気持ちもよく分かりますから」
「自分にとっては乗れる機会をいただけることはチャンスなので、なんとも言えない感じです。GTでも彼と一緒に組んでいるので、より複雑な心境ですね」
「ただプロのドライバーである以上、GTはGT、SFはSFと、そこの切り替えはしっかりしないといけません。GTは彼と優勝を目指して戦わないといけないと思っています」
スーパーフォーミュラの36号車を担当するチームのスタッフは、笹原とアレジが乗るスーパーGTの37号車のメンバーが多く、さらに笹原自身、今季開幕からスーパーフォーミュラでもトムスに帯同していたことから、違和感なくテスト初日を迎えられた様子。宮田のポジションをひとつ上回る5番手タイムは「テストなのであまり気にしていない」と言うが、内容としても非常に有意義なものになったと語った。
「今日は1日を通して、自分としてもチームとしても、やりたいこと、やって来たことの辻褄は合っていたので、非常に良い初日だったと思います」
そう語った後、「けど楽しいですね」と話し、つい笑みがこぼれた笹原。F1を目指し、キャリアを通してフォーミュラでのレースにこだわって来た笹原にとって、スーパーフォーミュラに乗れるということは大きな意味を持つのだろう。
今季のスーパーフォーミュラは残り3大会4レース。笹原のチームメイトである宮田莉朋はポイントランキング首位に立っているため、トムスとしては笹原にチームタイトル獲得への貢献を期待している。
笹原としても、自身にタイトルの目がほとんど残されていないことは自覚している。しかし目指すはあくまで「全戦ポール・トゥ・ウィン」。2台が上位に食い込むチームとなることで、トムスの期待に応えたいと意気込んだ。
「期待をされて起用されているということは感じているので、その期待に応えたいです」
「スーパーフォーミュラはコンペティションが激しく、1台だけの戦いになると大変です。莉朋とデータを共有しつつ、2台が強いマシンになれば、彼のタイトルも近付くでしょうし、チームタイトルのチャンスも出てくると思います」
「希望は全戦ポール・トゥ・ウィンですが……(笑)。そこは相当難しいと思っているので、チームが僕に求めている仕事を100%やり切る、そこだけに集中したいです」
「一定のプレッシャーはあると思いますが、気にしてもしょうがないと思います。チームと共に楽しんで、トムスのワンツーを目指していければ最高じゃないかと思います」
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