「この世のモノとは思えない」ハミルトンのPPラップにメルセデス代表脱帽
メルセデスのトト・ウルフ代表は、シュタイアーマルクGPの予選でポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンを称賛。そのパフォーマンスを「この世のものではない」と絶賛した。
Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance
Steven Tee / Motorsport Images
レッドブルリンクで行なわれている2020年のF1第2戦シュタイアーマルクGP。その予選は大雨に見舞われ、大荒れの結果となった。
そんな中でポールポジションを獲得したのは、メルセデスのルイス・ハミルトン。これは彼にとって、通算89回目のポールポジションである。ただ圧巻はそのラップタイム。2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に1.2秒の大差をつけたのだ。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ハミルトンのパフォーマンスについて、「危険と隣り合わせの、素晴らしいラップだった」と称賛した。
「この世のモノとは思えない……滅多に見られないパフォーマンスだろう」
そうウルフ代表は語った。
「オンボードカメラ映像で彼の走りを見れば、ギリギリのところでバランスを取っていた。アクアプレーニングに対処し、繊細なスロットルコントロール……それは信じられないモノだった」
「私は、トップと2番手の間に1.2秒もの差がついた例を他に思い出せない」
「ドライバーとマシンがひとつになっていたと思う。正しい温度になったタイヤと、パワーユニットの完璧なドライバビリティ、そしてレーシングドライバーのスキルと知性が一体になっていた」
「そういう時だけ、こういうパフォーマンスを見ることができるんだ」
予選中、ハミルトンはレースエンジニアのピーター・ボニントンと無線で定期的にやりとりし、最新の状況を把握していた。ウルフ代表は今回のような難しい状況の中では、コミュニケーションが特に重要になると語った。
「こういう難しいコンディションの中では、隙間がどこにあるか、天候がどうなっていくか、そういうことについてドライバーにアドバイスするために神経を尖らせなければいけないところがある。そしてドライバーは、コース上で見たモノをフィードバックしている」
「内部で意思疎通プロセスは、非常に正確である必要がある。エンジニアとドライバーが長い間一緒に働き、お互いに信頼しているなら、それは大いに助けになる」
「コース上で正しいポジションを見つけること、天候の分析、エンジンをいつリチャージモードにして、いつパーティモードにするか……そういった今日行なったことについて、私は本当に誇りに思い、感銘を受けた」
「それらは今日、完全に同期していたんだ」
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