ラッセル、メルセデスのマシンは「風の影響を受けやすい」? ウイリアムズの状況と重ねる
ジョージ・ラッセルは、メルセデスの2021年マシンがウイリアムズと同様、風の影響を受けやすいマシンになっている可能性があると考えている。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ウイリアムズのF1ドライバーであるジョージ・ラッセルは、メルセデスの今季マシン『W12』について、風の影響を受けやすくなっておりウイリアムズの『FW43B』と同じような状況にあると考えている。
近年、コンストラクターズランキング最下位に沈んでいるウイリアムズは、今季ポイントを獲得するために風の影響を受けやすいピーキーな空力コンセプトを採用。マシンと合ったコンディションの際に好結果を出すという方向性でシーズンに臨んでいる。
プレシーズンテストおよび開幕戦が行なわれたバーレーン・インターナショナル・サーキットは風が強く、ラッセルはバーレーンGPを14位で終えるのが精一杯だった。ラッセルはこの結果について、予想していた中で最大限の結果であり、ウイリアムズにとって風が強いバーレーンGPは最悪のシナリオだったという。
ラッセルは、プレシーズンテストでマシンのリヤエンドが不安定だったメルセデスと比較し、次のように語った。
「そうした問題を解決するには、完全な再設計が必要になるけど、僕たちはそれを行なっていない」
「その問題は僕たちが抱えているモノでもあるし、多くのチームも抱えている問題だ。時間が経てば分かることだけど、潜在的にはメルセデスも同じような状況にあると思う」
「彼らはおそらく今回、近い将来のレースよりも苦労したということになるだろう。レッドブルやアルファロメオは、相対的に他のチームよりもパフォーマンスが高かったと思う」
「今回は非常に風が強いコンディションだった。時速50km(秒速約14m)の風が吹いて、(サーキット周辺は)非常に開けていた。時速300kmで走っている時に、時速50kmの風が吹くと違いが出てくるんだ」
ウイリアムズは、風の影響を受けやすいという問題を解決するため、FW43Bのアップデートを計画しているようだ。また風の影響に対する理解を深めることは、今後のマシン設計にも役立つはずだ。
ラッセルはまだウイリアムズでポイントを獲得したことはないが、イモラで行なわれる第2戦エミリア・ロマーニャGPに向けては期待を寄せているようだ。
「(イモラは)バーレーンとは全く違っていて、両極端な状況にあるだろう」
「バーレーンは低速コーナーが多く、周囲が開けていて概して風が強い。一方、イモラは高速コーナーが多くて、コーナーの角度もあまり急じゃない。180度じゃなくて、90度のコーナーが多いんだ」
「イモラは木々や建物に囲まれていて、とても閉鎖的だ。イモラは最上位というわけじゃないけど、(ウイリアムズにとって適した)上位の方のトラックになるだろうね」
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