ボッタス、タイヤの”弱点克服”がポールポジションの鍵に「良い予選ができたのは久々」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、2021年シーズンこれまでの予選で弱点となっていた問題に対処したことが、F1第3戦ポルトガルGPのポールポジション獲得につながったと語った。

F1第3戦ポルトガルGPの予選でポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス(メルセデス)は、ピレリタイヤが機能する最適な温度を見つけるために努力したことが、ポールポジション獲得につながったと考えている。
ボッタスは前戦エミリア・ロマーニャGPで適切にタイヤを暖めることができず、予選8番手に沈んだ。決勝レースでもタイヤの温度管理に苦しみ、周回遅れに。ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)との大クラッシュの遠因となった。
ポルトガルGPが開催されているアルガルヴェ・サーキットは、各ドライバーが滑らかでグリップの低い路面に苦戦し、タイヤのウォームアップが大きなテーマとなっていた。そんな中、ボッタスはチームメイトのルイス・ハミルトンを0.007秒差で上回り、自身17回目のポールポジションを獲得した。
メルセデス勢はミディアムタイヤでQ2突破を狙い、ここではハミルトンが予選で最も速いタイム1分17秒968をマーク。ボッタスは0.490秒差をつけられた。
Q3では、メルセデス勢はまずソフトタイヤでアタック。ここではわずかにボッタスが先行した。そしてメルセデスは、2度目のアタックに向けて2台にミディアムタイヤを履かせた。しかしこの戦略は不発、ソフトタイヤでのアタックがメルセデス勢のQ3ベストタイムとなった。
「ポールポジションは良い気分だ」
パルクフェルメでマシンから降りた後、ボッタスはそう語った。
「久しぶりのような気がする。良い予選ができて良かった。これまでの2レースはタイヤを機能させるというところが、僕の弱点だったんだ」
「今週末もハードワークを続けてきた。それが功を奏して、決勝に向けて良いポジションにつくことができたと思う」
予選後の記者会見では、ボッタスは予選の結果について「もちろん、笑顔になれた」と話した。
「今季最初の2レース、少なくとも僕の予選Q3はあまり良くなかった」
「タイヤの性能を全て引き出すこと、タイヤをうまく機能させることが僕のちょっとした弱点になっていた」
「でも今は、物事が正しい方向に進み始めていると感じている。今週末はずっと好調だったから、可能性はあると思っていたけど、Q3でアタックをまとめ、ポールポジションを獲得できて本当に嬉しい」
「チームとしても、プレッシャーやレッドブルとの戦いの中で、前に出られたのは素晴らしいと思う」
ボッタスは、タイヤのウォームアップが改善した背景について訊かれ、次のように答えた。
「アウトラップで、タイヤのことにを気をつけておくんだ。それはとても重要だ」
「それと自分の仕事と、セットアップの方向性を信じること。それが全てだ」
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