F1メカ解説|2022年ヨーロッパ初戦……エミリア・ロマーニャGP木曜日、ピットレーン直送便
2022年のF1も、ヨーロッパでの初戦エミリア・ロマーニャGPを迎える。金曜日からの走行開始に向け、各チームがガレージで準備……そこで見られた、各マシンのディテールをご紹介。
ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
Analysis provided by Giorgio Piola
Mercedes W13 front detail
Photo by: Giorgio Piola
メルセデスのメカニックは、W13の準備を進めている。車体を高く持ち上げ、マシンの下面に作業を加えようとしている。またフロントブレーキのドラムカバーが外されているため、内部のレイアウトもよく分かる。
Red Bull Racing RB18 front detail
Photo by: Giorgio Piola
レッドブルのメカニックも、RB18を同じように持ち上げている。このマシンのブレーキはメルセデスよりもさらに多くのカバーが取り外されているため、ブレーキの冷却用パイプのレイアウトを確認できる。
AlphaTauri AT03 rear wing detail
Photo by: Giorgio Piola
アルファタウリAT03のリヤエンド。ギヤボックスに取り付けられたサスペンション、ブレーキ、リヤウイングを、後方から確認することができる。リヤウイングの中央のステーは、高温となるエキゾーストによる熱害を避けるため、金色の耐熱用の処理が施されている。
AlphaTauri AT03 in the garage
Photo by: Giorgio Piola
カウルが取り外された状態のアルファタウリAT03。パワーユニット自体はあまりよく見えないが、サイドポンツーンに内包されているラジエターの角度を確認することができる。また、パワーユニットの上にも冷却用のクーラーが搭載されている。
Lewis Hamilton, Mercedes W13 car
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
メルセデスのマシンから取り外されたエンジンとサイドポンツーンのカウル。サイドポンツーンには、コクピット横の部分とパワーユニット周辺の二箇所に大きなルーバーが設けられている。
Mercedes W13 side detail
Photo by: Giorgio Piola
メルセデスのコクピット横、サイドポンツーンの開口部前には、2枚のカナードが取り付けられている。これによって当該領域の気流を下向きに変え、サイドポンツーン内部やフロア下に空気を導こうとしている。
Alpine A522 front wing detail
Photo by: Giorgio Piola
アルピーヌA522のフロントウイング。フラップの上部は、イン側とアウト側の背が高い、複雑な形状となっている。またその後端にはガーニーフラップが取り付けられている。
Mercedes W13 detail
Photo by: Uncredited
メルセデスのパワーユニット”M13E Performance”。排気管とインレットプレナムなどの周辺機器と共に観察することができる。
Mercedes W13 brake drum detail
Photo by: Uncredited
メルセデスのリヤブレーキ・アッセンブリー。ブレーキキャリパーは、ボックス状のパーツに覆われている。またブレーキディスクもシュラウドに覆われており、温度を制御しているものと思われる。
Mercedes W13 front wing detail
Photo by: Uncredited
メルセデスのフロントウイングの、フラップと翼端板の接合部。フラップの隙間は翼端板まで伸び、それぞれに角度が付けられて、アウトウオッシュ(外向きの気流)が生み出されている。また気流への影響を極力避けるため、翼端板の最上部に、カメラポッドが準備されている。
Red Bull Racing RB18 brake drum detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB18の左フロントのブレーキ・アッセンブリー。ドラムカバーはもちろん、まだブレーキディスクも取り付けられていないため、様々なコンポーネントに気流を送るパイプのレイアウトなどを確認することができる。
Red Bull Racing RB18 detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB18のギヤボックス、リヤの衝撃吸収構造。すでにリヤサスペンションは取り付けられているが、銀色のアーチ状のパーツの間にエキゾーストパイプが通され、その上にリヤウイングが取り付けられる。また下部は空力効果を高めるため、実に複雑にデザインされている。
Ferrari F1-75 brake drum detail
Photo by: Uncredited
フェラーリF1-75のリヤ。まだドラムカバーが取り付けられておらず、キャリパーを取り付ける準備をしているようだ。またフロア〜ディフューザーの側面に存在する切り欠きの形状も確認できる。
McLaren MCL36 brake drum detail
Photo by: Uncredited
準備が進むマクラーレンMCL36のリヤのブレーキアッセンブリー。ブレーキ冷却用パイプの取り回しが確認できる。
Alpine A522 detail
Photo by: Uncredited
アルピーヌA522 のステアリングホイール。相変わらずというか、数多くのスイッチやボタン、ダイヤルが存在する。
Alpine A522 brake drum detail
Photo by: Uncredited
アルピーヌのフロントブレーキ。キャリパーは前方に配置され、その前面にはティアドロップ型の開口部が設けられた。またタイヤフェアリングが、ブレーキの内側にしっかり固定されているのもよく観察できる。
AlphaTauri AT03 brake drum detail
Photo by: Uncredited
アルファタウリは、フロントブレーキの下部にキャリパーを取り付け、少しでも重心を下げようとしている。またダクトから各所に冷却用の空気を送るパイプが取り付けられている。
AlphaTauri AT03 brake drum detail
Photo by: Uncredited
アルファタウリのリヤブレーキ。こちらもやはり、下部のキャリパーが存在する。
Ferrari F1-75 detail
Photo by: Uncredited
フェラーリF1-75のパワーユニット。エキゾーストパイプ、インレットプレナム、さらにはウェイストゲートゲートパイプなどのレイアウトを確認できる。
Red Bull Racing RB18 detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB18に搭載されたレッドブル・パワートレインズのパワーユニット”RBP TH001”。アルファタウリ同様、冷却装置の一部がPUの上に載せられている。
Ferrari F1-75 detail
Photo by: Uncredited
マシンに取り付けられる前の、フェラーリのギヤボックス・アッセンブリー。整備中だが、直立させられている珍しいショット。ブレーキなどの油圧の配管を整備しているようだ。
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