フェルスタッペン、苦戦の原因はフロントウイングの調整ミス?「バランスが狂っていた」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、フロントウイングの調整ミスで空力バランスが崩れたことが、F1トルコGPの苦戦を悪化させたと語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1第14戦トルコGPの優勝候補筆頭だった。再舗装されたばかりでグリップレベルの低い路面に苦しみながらも、フリー走行からトップを譲らず。予選ではポールポジションこそ逃してしまったが、Q1およびQ2では他のマシンに2秒の差をつける速さを見せていたのだ。
レースのスタートでは蹴り出しが悪く、2番グリッドからポジションを落としたフェルスタッペンだが、すぐにポジションを回復。2番手を走るセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に追いついた。
しかしペレスを抜きあぐねたフェルスタッペンは、バトル中にスピンを喫し、ピットインしてタイヤを交換することを余儀なくされた。
その後はペースが上がらず、終盤にもスピンを喫したフェルスタッペンは最終的に6位でフィニッシュ。彼はレース後、「忘れたいレースだった」と認めた。
オランダの新聞『de Telegraaf』によると、レース後にマシンを詳しく分析した結果、苦戦の理由が明らかになったと、フェルスタッペンが語ったようだ。
実はフロントウイングのフラップ調整が適切な状態ではなく、その結果左右のエアロバランスが崩れ、ハンドリングが狂ってしまったのだ。
「基本的に全てがうまくいかなかった」
そうフェルスタッペンは語った。
「フロントウイングの調整が完全に間違っていたことが判明したんだ。片側のフラップが、予定していたセットアップより7度も足りなかったんだ。この差は本当に大きい」
「通常なら、調整は1度とかそんなところだ。だから7度というのはとても大きい。ドライバーとして何が出来る? その結果としてほとんど何も機能しなくなってしまった」
レース中にフェルスタッペンがフロントウイングを交換したシーンはなかった。そのため、スタート前から調整が間違っていたのか、レース中のスピンやピットストップのタイミングで調整が狂ってしまったのかは、フェルスタッペンのこの発言だけでは断定できないが、大幅にセットアップが狂った状態のマシンでレースを強いられたのは間違いないだろう。
また、フェルスタッペンはペレスとのバトルでスピンしたことについて、スタートでの出遅れを挽回しようと必死になっていたわけではないと話した。
「彼をあそこでオーバーテイクしようとは思っていなかった。でも突然アンダーステアになってコースオフしてしまった。それで終わったようなものだ。その後はほとんどの時間、トラフィックに詰まってしまった」
「路面の状態も馬鹿げていた。それにこのフロントウイングのセットアップでは、ドライバーとしてできることはあまりないんだ」
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