”レッドブルの決断”に左右されず……ルノー、サインツ離脱の代替策準備
ルノーは、2019年にカルロス・サインツJr.の代替となるドライバーを探しておかなければならないと語る。
Carlos Sainz Jr., Renault Sport F1 Team R.S. 18
Andrew Hone / Motorsport Images
今年、ルノーからF1参戦中のカルロス・サインツJr.。彼はレッドブルからのレンタル移籍の形でルノーのマシンを走らせており、来季以降の去就は未定である。
サインツJr.の将来は、ダニエル・リカルドがレッドブルとの契約を延長するかどうかによって大きく左右されるものとみられている。しかしそんな状況下でも、ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、できるだけ早く来季のドライバーラインアップを確定させたいと考えている。
ルノーはすでに、サインツJr.との間で長期契約に関する話し合いを行っているようだ。というのもサインツJr.は、昨シーズン中にルノーにレンタルされた際、再びレッドブル陣営に戻る際にはレッドブル・レーシングに加入できるという約束が交わされていたとみられ、もしこれが実現されない場合は、レッドブルから離脱することができると考えられている。
とはいえルノーとしては、レッドブルの決断をいつまでも待っているわけにもいかず、サインツJr.の獲得に失敗した際の代替策として、現フォースインディアのエステバン・オコンの獲得、またはもしリカルドがレッドブルを離れることになれば、彼を迎え入れることも検討しているようだ。
「カルロスのパフォーマンスがどのように進化していくか、そしてレッドブルのドライバーの状況がどうなっていくのか……我々はこのふたつの点について注視している」
そうアビテブールはmotorsport.comに対して語った。
「我々は、このことが来季カルロスを手に入れることができるかどうかに、大きな影響を与える可能性があることをよく理解している」
「私の責任は、カルロスを獲得できなかった場合にも、代替策を確保しておくことだ。それは来季のラインアップを決定するために、我々にとって合理的で必要なことに見える」
「私が望んでいることは、来年のラインアップをできるかぎり早く見込めるようにすることだ」
「ルノーとしては、カルロスの将来を完全にコントロールできるわけではない。だから、その代替策を用意しておかなければならない」
アビテブールは、レッドブル・グループ(トロロッソ含む)、そしてメルセデスやフェラーリと同じように、ルノー・スポール・アカデミーで最高だと認められた若いドライバーが、グランプリに出走できるチャンスを見つけたいと思っている。そのためには、2021年以降のレギュレーション下におけるカスタマーエンジンの契約が、その最高のチャンスになることを期待している。
「このアカデミーには不足しているものがある。それは、アカデミー出身のドライバーをF1に引き入れるための、チームとのコネクションだ」
そうアビテブールは語った。
「レッドブルはトロロッソでそれを行っているのを見ることができる。メルセデスとしては、フォースインディアやウイリアムズともそのような関係になっている」
「それが、レッドブルとの関係が理に適わなかった理由のひとつだ」
「私はヘルムート(マルコ/レッドブルのレーシングアドバイザー)に、我々のドライバーを乗せる事について尋ねることができなかった。そしてマクラーレンとも、我々はそういうことをするつもりはない」
「しかし2021年に向けたカスタマーエンジンの戦略について考えれば、供給先のチームに我々のアカデミー出身のドライバーを乗せる能力があるかどうかという要素も、重要になってくる」
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