F1メカ解説|今季2番目に大きな進歩を見せたのはウイリアムズ! 最弱マシンの”弱点”に対処したことが、躍進につながった?
2023年シーズン、アストンマーチンに次ぐパフォーマンスアップを果たしたと見なされているのがウイリアムズだ。ウイリアムズは昨年は最下位チームだったが、今季は明らかに前進し、中団グループに確実に分け入っている。
2023年のF1では、アストンマーチンが大躍進を遂げたことが注目を集めている。しかしその裏で、ウイリアムズも大きな前進を達成した。
バーレーンで行なわれた開幕前のテストで、ウイリアムズは低調な走りを見せた。多くの人はこれを見て、今シーズンも最下位になるだろうと想像したはずだ。しかしいざ開幕すると、ウイリアムズのマシンのパフォーマンスは高く、周囲を驚かせた。
ウイリアムズのビークルパフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンは、昨年型マシンFW44の弱点となった部分に積極的に対処した結果、大きな前進を遂げることができたと語っている。
このパフォーマンス向上の度合いは、全チーム中2番目とも言われる。この結果に驚いているかと尋ねられたロブソンは、次のように説明する。
「もちろん、私は他のすべての人の想いを代弁することはできない。しかしFW44が登場した時に特定の弱点があることは分かっていた。だから我々は、良い進歩を遂げることができたと思う」
「昨年から今年にかけ、我々はその弱点に取り組んできた。そのことがおそらく、パフォーマンスの合理的なステップアップをもたらしたと思う」
「FW44では、かなりの部分を見直した。今年は確かに厳しいスタートだったが、しかしその後で良くなったんだ。そして今年のはじめ、我々はなんとかもう一歩踏み出すことができたと思う」
ウイリアムズは開幕した後も適切なアップグレードを投入し続けており、先日行なわれたオーストラリアGPでも、強力なペースを発揮した。
投入されたアップグレートのひとつは、サーキットの特性に合わせるためのモノだった。しかしシーズンを通しての開発計画に沿ったモノも投入されている。
Williams FW45 front wing comparison
Photo by: Uncredited
今季はこれまで3レースが行なわれたが、ウイリアムズは3つのフロントウイングのフラップを投入した。チームはマシンの最適なバランスを見つけるために、サーキットの特性に合わせてこのフラップを交換するなどした。
これは、ダウンフォースレベルに対応する形で、マシンのリヤエンドに下された決定に対応するモノ。チームは現時点ですでに、そのための多くの選択肢を持っているという。
ウイリアムズによれば、オーストラリアで投入されたフラップ(下)は、バーレーンで使われたモノ(上)とサウジアラビアで使われたモノ(中央)の中間に位置するという。また、ガーニーフラップを取り付けるという選択肢も用意されていたようだ。
これらの主な違いは、フラップ内側の高さにあるが、その角度もフラップの箇所によって異なっている。
Williams FW45 rear wing endplate upwash strike
Photo by: Uncredited
一方マシンのリヤエンドには、アストンマーチンやアルピーヌと同じ解決策を導入した。これは、リヤウイングの翼端板下部に、膨らみを設ける手法だ。
上の写真をご覧いただくと、翼端板の下に気流を上方向に向けるための膨らみ(赤矢印)があるのが分かる。これによって、リヤウイング全体、ブレーキダクト、そしてリヤタイヤ周辺の気流を改善し、ダウンフォース発生に寄与すると考えられる。
Williams FW45 single element beam wing
Photo by: Uncredited
またオーストラリアGPでは、リヤウイング下部に取り付けるビームウイングを1枚のみにしてきた。こうすることで、コーナーでしっかりとダウンフォースを生み出しつつも、空気抵抗をできる限り削減しようとしていると思われる。
これはレッドブルが採用したのと同様の戦略と言える。
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