F1 プレシーズンテストinバーレーン
F1メカ解説:バーレーンテスト編|ようやく見えてきた2023年のF1マシン。そのディテールをチェック
F1のプレシーズンテストが始まり、各チームの実車の姿が明確になった。各チームのマシンに込められたトリックはあるのか? バーレーンで見られた画像から見ていく。

Matt Somerfield
編集: 2023/02/25 3:40
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
Analysis provided by Giorgio Piola
ハースは、フロントウイング翼端板の内側後方に、小さなウイングレットを取り付けてきた。
Haas VF-23 front wing detail
Photo by: Giorgio Piola
このウイングレットには、フロントウイングのフラップの隙間に対応する形で、切り込みが設けられている。
Aston Martin AMR 23, detail front wing
Photo by: Giorgio Piola
Aston Martin AMR 23, detail front wing
Photo by: Giorgio Piola
一方アストンマーチンは、フロントウイングの一番後ろのフラップを、直接翼端板に接続しない形を採ってきた。そしてその形状を見ると、気流を外向きに導く、アウトウォッシュ効果を目指したモノであるように見える。
この部分の剛性を維持するために、翼端板と一体成形するのではなく、金属製のパーツで翼端板に繋げられている。
Red Bull Racing RB19
Photo by: Giorgio Piola
レッドブルの2023年型マシンRB19は、バーレーンテスト初日についにその姿を明らかにした。そして実車を見ることで、ディテールをようやく検証することができた。
ノーズは幅が広くなり、先端の開口部が昨年の楕円形から三角形のNACAダクトに変更された。これは、冷却のための開口部であることは間違いない。
またフロントウイングのアウトウォッシュ効果を高めるために、フロントウイング翼端板の後方内側にウイングレットを取り付けている。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB19, leaves the garage
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
RB19はフロービズペイントを塗り、空力的な目標を達成しているかどうかを評価した。このフロービズペイントは油性塗料で、その流れを見ることで、気流を視覚的に検証することができる。
この画像では、サイドポンツーン下部のアンダーカット部分を前から後ろにかけてフロービスを塗り、その部分を流れる気流を評価していると言えよう。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB19
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
サイドポンツーンの後端部分に幅広くフロービズペイントを塗るシーンもあった。これは、サイドポンツーンの上面を流れてきたダウンウォッシュの気流と、アンダーカット部分を流れてきた気流が合流する地点でどんな症状が起きているのかを確認するのが目的なのだろう。
Mercedes W14, front wing endplate
Photo by: Giorgio Piola
メルセデスも、フロントウイング翼端板後方下部にウイングレットを取り付けている。このウイングレットは下向きに気流の向きを変えるような角度がつけられている。また、フロントウイングのフラップ3枚は、それぞれ金属製のパーツで翼端板に繋がれている。
また翼端板の内側上方には、チェッカー模様のステッカーが3枚貼られている。これは、ノーズコーン側に取り付けられたカメラで撮影することで、フロントウイングに負荷がかかった時にどれだけたわんでいるかを確認しているのだ。
これを確認することで、さらにフレキシブル性を高めることができるかどうかを確認しているのだろう。
Ferrari SF-23, front
Photo by: Giorgio Piola
フェラーリは、ライバルチームと同様に空力効果を向上させるために、サスペンションアームにそれぞれ角度をつけている。
そんな中、ロワウイッシュボーンの後脚を車体側に取り付けるため、モノコックの下に張り出したキール状の部分が設けられている。
AlphaTauri AT04 detail
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
アルファタウリAT04のフロアをクローズアップすると、新しいエッジウイングが取り付けられているのが分かる。これは昨年のマクラーレンMCL36に似た形状であり、今季マシンMCL60にも似たようなエッジウイングがついている。
またフラップがフロアよりも少し浮き上がった部分に付けられていて、フロア下を流れる気流を制御している様子だ。これにより、フロントタイヤによって作られる乱流の悪影響を軽減しているのだろう。これは非常に重要で、もしフロントタイヤで乱れた気流がフロア下に入ると、空力性能に悪影響を及ぼす可能性がある。
関連ニュース:
- F1分析バーレーンテスト初日編|レッドブル、今季も盤石か? 圧倒的なフェルスタッペンのロングランペース。一方でフェラーリには心配な兆候
- トップ返り咲きにはまだ遠い? メルセデスF1、新車『W14』に好感触も「追いかける立場に変わりはない」
- アロンソ、F1テスト2日目は”マシン独り占め”に。アストンマーチンは欠場ストロールの容態について詳しく語らず
- メルセデスF1、”バウンドしない”マシン走らせる喜びを噛みしめる。新型『W14』には「最適化できる確かなベースがある」
- 角田裕毅、テスト2日目は17番手も開幕前に向けロングランに集中。チームは「生産的な一日だった」と総括
























あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 メルセデスF1、マシンの問題点把握のため徹夜作業か? テスト2日目はトラブルにも見舞われ期待外れの1日に
次の記事 周冠宇「新車C43はハンドリングが昨年より良くなっている」首位タイムには舞い上がらず冷静
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Matt Somerfield

F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す
F1
F1 2024/12/24
F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す

F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証
F1
F1 2024/12/17
F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証

F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?
F1
F1 2024/12/15
F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?
最新ニュース

更迭が噂されるオコン、しかし自身の能力に自信「問題は僕にあるわけじゃない……チームもそれを分かってる」
F1
F1 F1
スペインGP
3 分前
更迭が噂されるオコン、しかし自身の能力に自信「問題は僕にあるわけじゃない……チームもそれを分かってる」

フェラーリ、F1初開催マドリンクで事前に走行も「ほとんどアドバンテージはないだろうね……」
F1
F1 F1
スペインGP
35 分前
フェラーリ、F1初開催マドリンクで事前に走行も「ほとんどアドバンテージはないだろうね……」

フェルナンド・アロンソ、初開催マドリンクでの期待は”オランダとモンツァの間”くらい?「ホンダのPUが一歩前進できれば、今後に向け大きな意味を持つ」
F1
F1 F1
スペインGP
56 分前
フェルナンド・アロンソ、初開催マドリンクでの期待は”オランダとモンツァの間”くらい?「ホンダのPUが一歩前進できれば、今後に向け大きな意味を持つ」

MotoGPサンマリノFP1|ランキング首位浮上に向け虎視眈々? マルク・マルケス最速タイム。ベッツェッキ僅差で続く
MotoGP
MGP MotoGP
サンマリノGP
1 時間前
MotoGPサンマリノFP1|ランキング首位浮上に向け虎視眈々? マルク・マルケス最速タイム。ベッツェッキ僅差で続く
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録