好調アルファタウリ、空力アップデートでさらなる前進目指す。第4戦スペインGPまで毎戦新パーツ用意
アルファタウリ・ホンダのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、F1第4戦スペインGPまでに行なう空力アップデートにより「素晴らしい一歩」を踏み出すことができるはずだと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
2021年のF1開幕戦バーレーンGPで速さを見せたアルファタウリ・ホンダ。チームはさらなる前進を目指し、第4戦スペインGPまで毎戦空力パーツのアップデートを予定しているようだ。
ホンダの新骨格パワーユニット(PU)も追い風に、アルファタウリはバーレーンGPで好パフォーマンスを発揮した。ピエール・ガスリーは予選で5番手を獲得。決勝では接触によりフロントウイングを損傷したため、結果は残せなかった。
ルーキーの角田裕毅は、逆に決勝で力強いパフォーマンスを発揮。13番グリッドから一時はポジションを下げたものの、見事なオーバーテイクでポジションを上げ、9位フィニッシュ。F1デビュー戦で2ポイントを獲得した。
チーム代表であるフランツ・トストは、速く信頼性の高いパッケージに満足しているものの、激しい中団争いの状況を把握するには「2、3レースが必要」だと気を引き締めている。
そしてチームは、序盤戦は毎レース空力面のアップデートを行なっていくようだ。チームのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、これはフロアの変更で失われたダウンフォースを取り戻そうとする策によるものだと語った。
エギントンはバーレーンGPの際、「我々はすでに開発を進めている」と話した。
「空力の開発をしている。レギュレーションの変更に伴い、フロアは大きく変わった。ディフューザーやマシンのリヤ部分の空力的な機能の仕方も変わってきている」
「みんな、失われた荷重(ダウンフォース)を回復しようとしてきた。我々はそれなりの量の荷重を回復することができた。そして今、我々はクルマが空力的により広い範囲で機能するよう取り組んでいる」
「それにより、特に低速域でドライバーたちがより速く走ることができるようになる」
エギントンは、今季のプレシーズンテストが開幕戦のわずか2週間前に行なわれたこともあって、チームはまだデータの検証と相関関係の分析を行なっているところだという。
開幕戦バーレーンGPとイモラで行なわれる第2戦の間には3週間の間隔が空いているため、エギントンは第2戦から第4戦スペインGPまで一連のアップデート投入を開始できると確信している。
「我々はクルマの状態を十分に把握しているので、『さあ、何を目標にするか』を決めることができる」
そうエギントンは説明した。
「つまり空力の開発だ。レギュレーション変更の影響を受けた部分のパフォーマンスを向上させ、その変更が他の部分に影響を与えないようにすることだ」
「イモラではいくつかの新パーツを使い、その次のポルトガルでもいくつか新パーツを使うだろう。スペインでもそうだ。つまり少しずつ進めていく。ニュースのヘッドラインを飾るような(大きな)モノではないが、スペインまでには良いステップを踏むことができるだろう」
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