レッドブルF1、モナコGPに”鋸状”の新型ディフューザー投入。フェルスタッペン車のみFP1で搭載

リヤウイングがフレキシブルウイングになっているのではないかとして、注目を集めているレッドブル。しかし同チームは、これ以外の場所の開発も推し進めている。

Red Bull Racing RB16B serrated gurney diffuser

 レッドブルは、メルセデスとのタイトル争いに打ち勝つため、今も開発のスピードを緩めていない。そんな中、今回のモナコGPに、新しいデザインのディフューザーを持ち込んできた。

 この新型ディフューザーの注目すべき点は、外周部に取り付けられているガーニーフラップの端が、鋸状になっていることだ。

 この新しいディフューザーは、FP1でマックス・フェルスタッペンのマシンにのみ搭載され、セルジオ・ペレスのマシンには通常のディフューザーが取り付けられていた。

 この新型のディフューザーは、前述の通り外周部分のガーニーの端が鋸状になっている。レッドブルはディフューザーに3枚のガーニーが取り付けられているが、そのうち最も外側の部分はシンプルな形状だが、内側の2枚に前述の鋸が取り付けられている。

 この効果を確認するため、チームは当該の部分、そしてその上方に位置するリヤウイング背面に黄色いフロービズペイントを塗っていた。

Red Bull Racing RB16B diffuser comparison

Red Bull Racing RB16B diffuser comparison

Photo by: Giorgio Piola

 ただモナコはダウンフォースレベルという点では特殊なコースであり、その効果を完全に確認するのは難しいかもしれない。またこの鋸状の部分では、その先端で気流の渦を作り、その後方気流をコントロールしているとみられる。

 なおこの鋸状の処理は、F1では新しいモノというわけではない。

 最近ではメルセデスが、様々な部分でこの鋸状の形状を試している。フロントウイングのフラップやリヤウイングはもちろん、DRSのアクチュエーターポッドなどにも同じような処理がなされている。また、かつてはフェラーリやウイリアムズも、同様の処理を採り入れたことがある。

 なおこれはF1の世界のみで採用されているデザインではない。大型旅客機ボーイング787のエンジン後端も、同じような鋸状のデザインが施されている。

 

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