メルセデスF1代表、ハミルトン車のダメージを説明「ターン10出口の縁石が原因の可能性がある」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1オーストリアGP決勝レースでルイス・ハミルトンがマシンに負ったダメージを説明した。

メルセデスF1代表、ハミルトン車のダメージを説明「ターン10出口の縁石が原因の可能性がある」

 F1第9戦オーストリアGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが完勝。タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)はマシンに負ったダメージの影響でダウンフォースを失い、苦しい戦いを強いられ4位に終わった。

 4番グリッドからスタートしたハミルトンは、31周を終えたところで最初のピットインを済ませるまでに2番手まで浮上していた。しかし第2スティントに入ってまもなく、チームはハミルトンに、マシンのダウンフォースを損なうようなダメージを、左リヤに受けてしまったと知らせた。

 これによりハミルトンのラップタイムは落ち、チームメイトのバルテリ・ボッタスやランド・ノリス(マクラーレン)に追いつかれてしまう。メルセデスは当初、ボッタスに『ハミルトンとバトルをしないように』と指示していたが、残り20周のところでハミルトンの2位フィニッシュを諦め、ボッタスを先行させた。

 その1周後には、なす術なくノリスにオーバーテイクを許したハミルトンは、2度目のピットインでウイングを調整しバランスを変更。ノリスから26秒遅れの4位でレースを終えた。

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 レース後、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフはハミルトン車の状況について、ダウンフォースが大幅に失われ、パフォーマンスが大きく低下したと考えていることを明かした。

「我々は約30ポイント近いダウンフォースを失ったと計算しているが、それはまだ確定している数字ではない」とウルフは説明した。

「しかしパフォーマンスにはかなりの損失があり、タイヤの状況は最後まで走り切ることができないような方向になっていた」

「我々は、ダメージを受けた後の彼のパフォーマンスを評価したかったし、バルテリが彼をランドから守れる可能性があるのかどうかも調べたかったが、それは不可能だった」

「彼はバルテリにも自分のレースをするようにとフェアに言ってくれたので、マクラーレンに3位を奪われることを理解した上で、ポジションの入れ替えを決めた」

 ダウンフォースの損失により、どれほどラップタイムが下がったのかと訊かれ、ウルフは「それを答えるのは非常に難しい」と語った。

「(失われたダウンフォース量は)センサーの数値から推測したに過ぎないんだ。まだそれをラップタイムに置き換えることはできない」

 ハミルトンはレース後、どこでダメージを受けたのか分からないと語っていた。レッドブル・リンクではターン1外側やターン3外側に黄色い”ソーセージ縁石”がある他、ターン9~10の外側にも背が高い縁石がある。

 チームとしては、ドライバーがコースオフしやすいターン10出口の縁石でダメージを受けたと考えているようだ。ハミルトン車のダメージが発覚した後、チームはボッタスにもターン10の縁石に乗らないように指示していた。

「30周目頃に、ターン10の出口でかなりアグレッシブに縁石に乗ったことがあったと思う」

「それがドライビングミスだったとは思っていない。なぜそうなったのかを分析する必要がある」

 ハミルトンが4位になったことで、優勝したフェルスタッペンとの差は14ポイント広がり、32ポイントとなった。しかしウルフは、まだ諦めるのは早いと語った。

「もちろんポイントを失うのは痛手だが、彼は2位になった場合と比べて6ポイントも失っているんだ」

「だがまだ終わりではない。マックスとの差は32ポイントだ。1回リタイアがあれば、捕まえられる範囲だ」

「(フェルスタッペンがリタイアした)アゼルバイジャンGPや他のレース、ポテンシャルを考えると、全体的にゲームの質を高めて、ミスを減らし、マシンの理解を深めていく必要がある」

「そうすれば、まだ可能性は大いに残っている」

 
 

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